JBpressで掲載した人気記事から、もう一度読みたい記事を選びました。(初出:2021年9月22日)※内容は掲載当時のものです。 「歴史を学んでいくと、目の前の出来事を根本的に解決しようとした結果、偶然か必然か生まれるイノベーションが多くて、ここに驚くんです」 歴史家の乃至政彦氏は、上杉謙信が起こしたイノベーションをそう分析する。 歴史と経営、ビジネスそして生き方。 何がどうつながり、生かされるのか。『世界標準の経営理論』などベストセラーを刊行し、経営学の理論をわかりやすく紹介する早稲田大学の入山章栄教授とともに「歴史から得る学び」を丁寧に分解する。 戦国時代のイノベーションはどう生まれたか ──経営学において「競争」はキーワードの一つになっていると思います。ベストセラーとなった入山先生の著書『世界標準の経営理論』でも、優位性、つまりその業界で勝ち続けるためには、競争が必要だという学説も