鎖国を長年続けていた江戸幕府は、幕末に至って内外から開国への圧力を受けていた。それまで「異国船打払令」によって、諸外国へ排他的な対応を取り続けていたが、ある事件を契機として方針を180度転換させることになっていく。 Q.異国船打払令を出していた幕府は、幕政改革とともに当時の世界の情勢をみて薪水給与令に改めた。ではこのとき、幕府の方針を転換させた世界の情勢として正しいのはどれか? 1.アヘン戦争 2.南北戦争 3.ロシア革命 4.フランス革命 江戸時代は国を閉ざした時代であったといわれ、その状況は「鎖国」とよばれている。しかし、「鎖国」という言葉は、江戸時代に来日したオランダ商館の医師ケンペルが著した『日本誌』をオランダ通詞(つうじ)志筑忠雄(しづきただお)が『鎖国論』として抄訳したことから広まったものである。 このころの日本は、3代将軍徳川家光により、日本人の海外渡航とポルトガル船の来航が