現在、中国国内で働く日本人技術者はどれくらいいるのだろう。 「2,3000人はいる。数百人などという数字ではない」(女性ヘッドハンター) 「5000人くらい。これ、だいぶ堅い数字だ」(人材会社の中国人経営者) 中国に14年住む著者の耳にも、その数の多さは聞こえてきたが、実際は見当がつかなかった。日本より給料がいいとか、技術を渡せばすぐに首になるんじゃないか、とか噂ばかりが先行していた。 では、取材をしてみようとすると、応じてくれる人を探すのは簡単ではなかったようだ。しかしひとり見つかると、その後ろには数十人も日本人が働いている。会社によっては数百人にも及ぶ。 技術の範囲も多岐にわたる。中国で一番人気の自動車とその部品製造。材料の鋼鉄、高性能プラスチック、液晶、家電…。ほとんどが軍と結びついた大企業で国からの補助がおりる。それによって日本人を高額で雇用できるのだ。車のエンジニアの場合、年俸2
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