印刷 ガイドと一緒でないと入れない制限区域の入り口で地元職員に指導され、靴底やズボンの裾などについた汚れをとる年配の観光客らの団体=小笠原村の東平サンクチュアリガイド付き添いでないと来られない南島。客数制限で山の緑も戻ってきた=小笠原村 世界自然遺産の登録からひと夏を越した小笠原諸島。今夏の来島者は昨年より5割増えた。貴重な自然を保護するため様々な制限がある島では、押し寄せる新たな客に戸惑いも広がっている。 「飛行機はないの?」「船は1日何便?」「プリンスホテルはある?」。都心の竹芝桟橋と小笠原を約1週間に1度、片道25時間半で結ぶ定期航路を運航する小笠原海運に、こんな質問が相次ぐようになった。 雑魚寝の2等船室に「つめこみすぎ」「プライバシーが保てない」といった不満の声も出る。「新しい客層に対応しきれていない。改善策を検討している」(同社営業担当者) 東京都小笠原村によると、来島