昭和初期に建てられた横浜駅北側の跨線橋(こせんきょう)「内海川跨線人道橋」(長さ約65メートル)が老朽化のため解体されることが決まった。橋の上からはJR東海道線など4路線の列車が一望できるため、多くの鉄道ファンに愛され、昭和初期の洋画家・松本竣介(1912~48年)の代表作にも描かれており、解体を惜しむ声が上がっている。(藤亮平) ■築80年老朽化 横浜市都市交通課によると、跨線橋は横浜駅が現在の場所に移転して間もない1930年に建てられた。鋼材を三角形に組み合わせて作る「トラス橋」で、一部に古い鉄道のレールが再利用されているという。 JR東海道線や京急本線など4路線を眺めるには絶好の場所で、鉄道ファンがカメラをよく構えたが、老朽化が進み、地下通路が近くに完成したため、昨年末から通行止めになっていた。 鉄道に関する本も出版している横浜市港北区の武相高校鉄道研究同好会で顧問を務める山田京一教