バナナのたたき売り発祥の地と言われる北九州市から、朝日新聞大阪版に電話があった。電話の主は、地元のキャラクター「バナナ姫ルナ」。「観光PRのために訪問したい」とのこと。出迎えてみると……。 取材当日、朝日新聞大阪本社にやってきたのは、アニメのキャラクター風の黄色いドレスに身を包んだ「バナナの妖精」。髪飾りと杖に、バナナがついている。 名刺には「観光課観光係 井上純子」とある。大阪版に随時掲載している「来て!見て! キャラバン隊来訪」の担当者として、各地の観光PRを取材してきた私。ご当地キャラや、海女や武将に扮した職員らに出会ってきたが、これほど本格的な「コスプレ」は初めてだ。 体を張ったPRも大変だなぁ。ねぎらう気持ちで、「無理やりやらされてませんか?」と声をかけると、井上さんはにっこりと否定。隣の末松剛係長も笑顔でうなずいた。以前からプライベートでコスプレを楽しんでいたという井上さん。2