なかなかハンコをやめられない理由のうちの一つに、民事訴訟法第228条第4項があります。「押印や署名があれば、その文書が成立していると推定される」という内容で、契約の成立をめぐった訴訟になった際、重要になります。 この民事訴訟法第228条第4項の「電子版」が電子署名法第3条。クラウドサインやドキュサインなどの電子契約サービスに、この第3条を適用できるのかどうかは長らく不明でしたが、9月4日に大きく動きました。 政府が、本人確認の際に二段階認証などの方法をとれば、適用され得るという見解を示したのです。 こうした流れを前向きに思う一方、そもそもの部分、民事訴訟法第228条第4項の是非も問わなければならないと感じました。現在は全く同じ印影のハンコが大量生産されていますし、3Dプリンターなどの技術により偽造も容易にできる時代になっています。そのため、ハンコよりも契約前に交わしたメール文などの方が、良
iStock:NicoElNino We translated RadicaxChange’s original article “To Be or not to Be Hacked? The Future of Identity, Work and Democracy.” Into Japanese with the permission of Audrey Tang and Michael Zur of Yuval Noah Harari International Office. This is an abridged version of the whole conversation. The whole conversation is available as a YouTube video. イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏と、最先端のコロナ対策で一躍世界の注目
ネットニュース編集者の中川淳一郎さんは、「2020年8月31日をもって、セミリタイアする」と宣言している。その日が来たら47歳。なぜもう仕事の幕を半ば降ろすのか? セミリタイア後はどこでどのように過ごすのか? 新卒で博報堂に入ってから24年目、フリーランスになって約20年。セミリタイアできるだけのお金はどうやって貯めたのか? INDEX ☑️ 俺は渋谷周辺の「賃貸派」 ☑️ セミリタイア後に渡米 ☑️ 老害になりたくたい ☑️ 場所に縛られない仕事は継続 ☑️ 最先端にいるように見える戦略 ☑️ アメリカでも“賃貸” ☑️ 村八分がなさそうな地方へ移住 ☑️ 静岡でしたい3つのこと ☑️ 土地に縛られるってめんどくせー ☑️ モンスター住民から逃げられない ☑️ 安倍晋三家の裏は値上がりした ☑️ 一度だけ家を買った悲しい思い出 ☑️ 固定費ほど恐ろしいものはない ☑️ 「家賃は収入の30
今週から1週間、「コロナ後の国際情勢」に関する特集を掲載します。 国際情勢は毎日のように変化しており、点で捉えると「なぜこれが起きているのか」わからなくなることがあります。そこで初日は、それぞれの事象を線で捉えることができるように、世界の「大きな流れ」を解説するスライドを掲載しました。 取材、構成していて実感したのですが、限られた紙幅に「世界の動き」を収めるのは本当に難しかったです。何かにフォーカスを当てれば、何かが欠落してしまう(このスライドでも、重要な要素である中東やロシアを落とさざるを得ませんでした。そちらは別日掲載の記事でお読みいただければ幸いです) しかし、取材にご協力いただいた方々に共通した姿勢、すなわち「リアリズム」という補助線を引くことで、各国が生存のために抱いている「根本的な思想」をまず捉えた上で、そこからそれぞれの事象を読み解いていくという構成にしました。 1週間を通し
「密」とは真逆の「開疎」がトレンドに ――新型コロナは、あらゆる業種の企業に大打撃を与えています。この難局を乗り切るために、経営者がもつべき思考は何でしょうか。 (安宅)いま世界で何が起きているのか、マクロなトレンドを押さえることが重要でしょう。どんな天才経営者でも、これを無視しては世界との競争には勝てない。ではそのトレンドが何かといえば、「with コロナ」状況を前提とした密の回避です。 人類はこれまで、進んで三密の空間をつくり上げてきました。その象徴が都市化であり、人が便利で豊かに生きるために都会の文明を構築してきたわけです。 ところが今回のコロナ危機によって「密閉・密接(closed/contact)×密(dense)」から「開放(open)×疎(sparse)」な価値観へと向かう強いベクトルが働き始めている。私はこのことを「開疎化」と呼んでいます。 ただし、だからといって都市化の流
電通メディアイノベーションラボ主任研究員の天野彬です。2019年10月に『SNS変遷史「いいね!」でつながる社会のゆくえ』(イースト新書)を刊行しました。 社会のありようを大きく変えたSNS。本書では、mixi、Facebook、Twitter、Instagram、LINE、TikTokといった代表的なものはもちろん、2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)、メルマガやブログなども、その前史から説き起こしました。個人ページ型からタイムライン型、さらには体験をシェアする画像・動画共有まで、多様性を増すに至ったSNSの目まぐるしい変化を、ユーザー視点、事業者視点、文化視点などから多角的に描き出しています。 また、オリジナル調査の結果解説に加えて、SNSをテーマとした映画や小説などの作品分析を行っています。そこに描かれたものを分析することで、現代の私たちのコミュニケーションやマインドのあり方の変化に深
休校期間→創造的休暇 今から2カ月ほど前の話をさせてください。 緊急事態宣言の発令を受けて続く「STAY HOME」の日々。平日はリモートワーク、週末も基本的には自宅で過ごします。いつまでこの生活が続くのだろうか? と、漠然とした不安を抱いている時、僕は歴史を調べました。 過去、伝染病が流行った際に、人々はどのような生活をしていたのだろうかと調べたのです。そして、物理学者のアイザック・ニュートンの逸話を知りました。 ペストの流行があった1665年。ニュートンが通っていたケンブリッジ大学は一時休校に。結局、2年間にもおよぶ休校に。ニュートンはその間に、万有引力の法則を発見したそうです。 さらに僕は驚きました。ニュートンが「休校期間」のことを「創造的休暇」と呼んでいたそうなんです。「STAY HOME」の今は、この先に向けて、何かを創造する時間でもあるのだ。その捉え方に、心の拠り所を見つけても
皆さん、はじめまして。コピーライターの阿部広太郎と申します。僕は今、電通のコンテンツビジネス・デザイン・センターに所属し、コンテンツの企画・プロデュースの仕事をしています。 この春、ダイヤモンド社から書籍『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』を刊行しました。 コピーライターじゃなくても、書店員でも、ウェブショップの店長でも、ブロガーでも、営業でも、広報でも、企画者でも、編集者でも、現代において「言葉」にかかわる仕事をしている人はたくさんいます。 「伝える」を「伝わる」にするためにはどうすればよいのか? 全国津々浦々でコピーの書き方のワークショップをする中で、そして、僕自身が2015年から横浜みなとみらいのBUKATSUDOで連続講座『企画でメシを食っていく』を主宰する中で培ってきた「超言葉術」をこの一冊に書き上げました。 今、リモートワークをされている方も多いと思
新しい時間の“慣習”が生まれる 時間を合わせないことや、他人と一緒にいるときのながら行動が許容され、コミュニケーションやマナー、人間関係のあり方が変わる。 新しい時間の“尺度”が生まれる 時給が分給になるなど労働の時間や、雇用の契約期間、時間制サービスの基本時間を、短い単位で管理するシステムになる。 新しい時間の“取引”が生まれる 時間を資本と捉える意識が強まり、時間を厳密に値付けして売る、買う、交換するビジネスが盛んになる。 これらのように、2030年には時間が溶けることで、日常の風景が様変わりしているに違いありません。ここでは、家族、街、仕事を例に、どのような風景が広がっているかを考えてみます。 家族は、同じ時間・空間を長く共にするものでしたが、夫婦、子ども各々が、自分の時間を優先していけば、一番近くにいるのに一番時間が合わないというケースも想定されるでしょう。そのため、生活時間が合わ
いまこそ前に。普段と違う年明けに思う 松尾スズキ 2020年12月1日 世界はいまだに非常事態が続いています。政府は非常事態宣言こそ出していませんが、エンタテイメントに関わる人間の心の中では常にサイレンが鳴り響いています。経済と安全のバランスという言葉が政府関係者らからよく出ますが、芸術監督としてのわたしの頭の中でも常にその言葉は渦を巻いています。パフォーマーたちも生きていかねばならない。 しかし、パフォーマンスすると、それこそ私が2020年の夏WOWOWで企画した『アクリル演劇祭』みたいに演者の三方をアクリルで囲むぐらいの配慮がなければ完全な安全は保てない。そしてなによりお客様の安全が重要です。最上級の安全を望むなら外に出ないということになりますが、それでは、寂しすぎる。そして、寂しさも精神衛生上なかなか危険、というパラドックスの中に我々はいるのではないでしょうか。 今現在(2020年1
現在、世界65の国と地域で事業を展開。連結従業員数は約4万5000人。巨大商社、三井物産のトップが安永竜夫社長だ。社内序列で32人抜きという異例の抜擢を受け、2015年、三井物産史上最年少で社長に就任。1年目の決算では創業以来初となる赤字に転落したものの、翌年には見事にV字回復を成し遂げた。 主に化学や発電所などのプラント事業畑を歩み、担当した地域は五大陸を制覇。舞台は砂漠かジャングルかツンドラか。そうした過酷な地域で、ハードな交渉をまとめ上げ、いつしかタフネゴシエーターへと成長。 三井物産には「人が仕事をつくり、仕事が人を磨く」という言葉がある。安永社長は数々の修羅場体験をくぐり抜ける中で、デリバラビリティ(Deliverability)、すなわち想定通りに結果を出せる力を獲得していった。その仕事人生を振り返る。(全7回)
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