【ワシントン=住井亨介】ペンス米副大統領は8日、ワシントンでの集会で演説し、核合意の規定上限(3・67%)を超えてウラン濃縮を進めたイランに対し、「米軍は中東における国益を守る準備はできている」と警告した。 ペンス氏が演説したのはイランを安全保障上の最大の脅威と位置づけるイスラエルを支持するキリスト教右派の集会。「米国の自制と決意の欠如を取り違えてはいけない」と述べ、今後も制裁措置でイランに圧力をかけ続ける考えを示した。
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ロウハニ大統領(中央)は国家安全保障担当顧問だった当時、核開発計画の中心人物だったことが明らかに IRANIAN PRESIDENCY-ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES <イスラエル情報機関が盗んだ極秘文書から、15年前に核兵器を完成する寸前だったことが分かった> イランが核合意から離脱すれば、数カ月で核爆弾を完成させられるかもしれない──。イランが作成した極秘資料を分析している専門家が、そんな警告を発している。 イスラエルの諜報機関モサドが、1999〜2003年のイランの核開発活動を示す資料を入手したのは今年1月。それによると、イランの核開発計画は、欧米の情報当局やIAEA(国際原子力機関)の予想よりもはるかに進んでいたようだ。このため、アメリカに続きイランも2015年の核合意から離脱すれば、イランはかなり短期間で核爆弾を完成させる恐れがあるという。 2015年に欧
イスラム教シーア派の法学者が権力を掌握したイラン革命から40年。地元イラン紙は革命の偉業を称賛。米国を敵とみなし、トランプ政権の経済制裁には屈しない姿勢を強調した。イランと激しく対立するイスラエルは、イランの影響力拡大に強い危機感を表明しつつ、イラン封じ込め強化の必要性を訴えた。米紙は米国やアラブ諸国との対立の中で孤立し、経済も低迷して国民を疲弊させていると非難した。 ◇ 米政権に屈しない姿勢強調…「ケイハン」(イラン) 革命記念日の11日、首都テヘランの大通りは「米国を打倒せよ」といったプラカードを持ち、反米のスローガンを連呼しながら行進する人で埋まった。最高指導者ハメネイ師を支持する保守系紙ケイハンは13日付で、「トランプ米大統領の頬をひっぱたいた」との見出しで国民の団結を誇示した。また、「敵の愚かなキャンペーンが革命の偉業に対する称賛の念を国民に抱かせた」とし、トランプ米政権の核合意
【ミュンヘン=石川潤】イランのザリフ外相は17日、独南部で開かれたミュンヘン安全保障会議で、イスラエルとの戦争のリスクは高まっていると警告した。イスラエルのシリアでの空爆は「国際法違反」だとし、米国だけでなく欧州もこうした事実に目をつぶるならば「リスクはさらに大きくなる」と警告した。米国はイランがシーア派の武装勢力の支援などを通して地域の安定を脅かしていると非難
イスラエルのネタニヤフ首相(左)と握手をするペンス米副大統領=ポーランドの首都ワルシャワで2019年2月14日、ロイター 【ウィーン三木幸治】米政府は13、14日にポーランドで中東の安全保障問題を協議する閣僚級会合を開いた。シリアなどで影響力を強めるイランへの国際的な「包囲網」を強化するのが狙いで、会議には歴史的に対立してきたイスラエル、アラブ諸国を含めた約60カ国が参加した。だが、イランとの核合意を重視する独、仏は外相派遣を見送るなど、米国と欧州の温度差が鮮明になった。 「中東の平和と安定にとって、最大の脅威がイランだ」。米国のペンス副大統領は演説で、激しくイランを非難した。ペンス氏は、イランを「世界のテロの主要な支援国」と指摘し、イラン政府は「(イラン革命後の)40年間、国民を汚職と抑圧、恐怖の中に陥れている」と強調した。
エルサレム(CNN) イスラエル軍は21日未明、シリアの首都ダマスカス近郊にあるイランの軍事拠点を空爆した。イスラエルが占領するゴラン高原に20日、イランのミサイルが撃ち込まれたことに対する報復としている。 イスラエル軍の報道官によると、空爆ではダマスカス市内や近郊にあるイラン軍の弾薬庫、情報機関拠点、訓練施設などが標的になった。 イランがダマスカス国際空港に設けている倉庫も攻撃した。現場では二次爆発が起き、保管されていた武器が爆発したと見られている。 空爆を実施していたイスラエル軍機に向かって、シリア軍がミサイル数十発を発射したため、その発射施設も攻撃した。またシリア側に対し、空爆の標的はイラン軍だけだと伝え、イスラエル軍機を撃たないよう警告したという。 ロシア国営RIAノーボスチ通信は、この空爆でシリア軍の兵士4人が死亡、6人が負傷したと伝えた。 一方でシリア反体制派の在英NGO、シリ
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は21日未明、シリアの首都ダマスカス周辺にあるとするイランなどの軍事関連施設を空爆した。シリア軍兵士4人が死亡したもよう。 20日にイスラエルが占領している軍事的要衝ゴラン高原が爆撃されたことを受け、報復した形だ。 シリアのアサド政権を支援しているロシアのメディアは、シリア軍はイスラエルの戦闘機が発射した巡航ミサイルなど30発以上を破壊したと伝えた。 イスラエルはイランの軍事施設があるとして、しばしばシリア国内を空爆している。
【エルサレム=飛田雅則】イスラエルが敵対するイランへのけん制を強めている。隣国シリアにあるイランの拠点を空爆したほか、イラン傘下の民兵組織がイスラエルへの侵入目的で造ったとされるトンネルも破壊した。異例なのは攻撃した事実を政府が認めたことだ。トランプ米政権がシリアの駐留部隊撤収を始めたと伝えられる中、イランに圧力をかける狙いだ。イスラエルのネタニヤフ首相は13日「過去36時間以内に首都ダマスカ
エルサレムのイスラエル首相府で演説するベンヤミン・ネタニヤフ首相を捉えた動画の一場面(2019年1月7日撮影)。(c)LIKUD / AFP 【1月13日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は13日、シリア国内にあるイランの武器庫を標的とする空爆を今週末に実施したと明らかにした。こうした攻撃をイスラエルが公に認めるのはまれだ。 イスラエル首相府によると、ネタニヤフ首相は閣議の冒頭で「ここ36時間で、空軍が(シリアの)ダマスカス空港にあるイランの兵器を保管する同国の施設を攻撃した」と述べた。さらに首相は「ここ最近の一連の攻撃は、われわれが誓った通り、シリアでの対イラン行動をこれまで以上にとる決意を示すものだ」と語ったという。 シリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)は11日、軍情報筋の話として、シリア空軍が同日夜、イスラエルのミサイル数基
ネタニヤフ首相が主張 【エルサレム高橋宗男】イスラエルのネタニヤフ首相は19日、国連総会で演説し、イランが2015年に米欧など主要6カ国と結んだ核合意について「修正するか破棄するかがイスラエルの立場だ」と主張した。 核合意がイランの核兵器保有を阻むとする意見に対し、ネタニヤフ氏は、北朝鮮の核開発を凍結する見返りにエネルギー支援などを行う内容だった1994年の米朝枠…
イラン革命40年の記念集会で米国旗を燃やす市民ら=首都テヘランで2019年2月11日、タスニム通信・ロイター トランプ米政権のイラン経済制裁強化を2日後に控えた昨年11月3日、首都テヘランでは反米集会に向けた準備が進んでいた。「明日の反米集会には絶対に行かなければいけない。(制裁が始まる)今年は例年よりも特別だ」。市内のマドラサ(イスラム教神学校)で教職に就くモルテザさん(43)は、訪れた記者を諭すように言った。 翌4日は、1979年の同じ日にイラン人の学生が米大使館を占拠した「記念日」だった。反米集会では革命防衛隊の司令官が「経済戦争を仕掛けた米国を倒す」と演説し、「大悪魔」と呼ぶ米国との対決姿勢を強調した。
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