【カイロ=大内清】トランプ米大統領は施政方針演説で、中東政策に関し、就任当初から強調してきた過激派組織「イスラム国」(IS)の撃滅やイスラエルとの関係強化などを確認した。一方、イランをめぐっては「イランの弾道ミサイル計画を支援する組織、個人に新たな制裁を科した」と述べたものの、イスラエルやサウジアラビアが求めるイラン核合意の見直しには触れなかった。 国連主導の和平協議が行われているシリア問題でも具体的な方針は示されない中、利害が錯綜するアラブ諸国やイランは当面、トランプ政権の外交政策が練り上げられるのを注視する状態が続きそうだ。 トランプ政権の中東政策で焦点となっているのは、同盟国イスラエルが最大の脅威とみなすイランにどのような態度をとるかだ。 イスラム教スンニ派の盟主であるサウジもシーア派大国イランの伸長を警戒。イランに対抗するため、敵対関係にあるイスラエルとサウジが接近しつつあるとの見
![【トランプ大統領演説】イラン核合意の見直しに触れず](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f32d5db413dbf2394d039d6a10cf95a0648a4246/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fcommon%2Fimages%2Fogp_world.jpg)