トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式認定したことに抗議するデモは10日もパレスチナ自治区や、中東、アジアなどのイスラム教徒の間で続いた。レバノンやインドネシアでは米大使館周辺でデモが行われ、一部の参加者が治安当局と衝突した。 イスラエルのメディアによると、エルサレムのバス乗り場周辺で、パレスチナ人がナイフでイスラエル人の警備員を襲撃する事件が発生。警備員は重傷を負い、パレスチナ人は拘束された。約45万人のパレスチナ難民が暮らすレバノンでは、首都ベイルートでデモ隊がトランプ氏の人形を燃やし投石し、治安部隊が催涙弾や放水で応戦した。 AP通信によると、世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアの首都ジャカルタのデモには約1万人が集結。「われわれはパレスチナ人とともにある」と訴えた。(共同)