東日本の各地に記録的な大雨をもたらし、さまざまな災害を引き起こした台風19号は、経済活動にも大きな影響を与えた。 セブン-イレブン・ジャパンのホームページにある物流システムの説明によれば、コンビニエンスストアは販売維持のために、1日に9回もの配送を受けている。発注・販売データや在庫情報をメーカーと共有し、これをもとに需要のピークにあわせて商品を計画的に生産している。ここから、商品ごとの味や品質を維持するため最適な温度帯に分けて共同配送センターに納品し、各店舗に一括で配送する。弁当やおにぎり、パンなどのほか、サラダ、総菜、牛乳、アイス、ソフトドリンク、雑誌などが運ばれる。 つまり、心臓が押し出す血液とおなじく、日本の物流は絶え間なく循環し続けることが前提で、その断絶はつまり企業活動の停止につながる。首の皮一枚でつながっており、そのもろさは、日常であれば露呈することはない。 便利の裏側には多く
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