徳俵に片足をかけた広島が意地を見せた。 自力優勝が消滅する可能性もあった19日から首位巨人に3連勝する粘りを見せた。3連戦のうち、2試合が1点差以内の勝利で、残り1試合も2点差以内の接戦。全3試合が逆転勝利。サヨナラ勝利もあった。 昨年のような広島が戻ってきた、と言うのは早計だろう。ただ、崖っぷちに立たされたことで、本来あるべき姿を思い出したとは言えるような気がする。長丁場のペナントレースも後半戦に入り、徐々に決着に向かう中で、純粋に「勝つ」ことへの貪欲さ、執念などが垣間見えた気がした。 勝ち続けることは、勝つことよりも難しい。 プロ野球史上最長のV9を達成した巨人を率いた川上哲治氏は「勝負に強いか弱いかは、執念の差」と言っていたという。 スモールベースボールが必要? 広島はその巨人以来のセ・リーグ4連覇を目指している。昨年までの3連覇は、厚い攻撃力を中心にした戦いでセ・リーグを独走してき
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