紆余曲折あった2020年東京オリンピックのエンブレムですが、8日に最終候補である4作品が出揃いました。 インターネットの人々は今更といわんばかりに、数ヶ月前のエンブレム狂想曲が嘘かのように落ち着いた反応を見せています。ただ、先日急逝してしまったザハ・ハディドの国立競技場問題も含めて未だ火は燻っており、2020年を迎える前に今後もまたどこかでこのような問題が噴出し、炎上しても驚くことではないでしょう。 しかし、それにしても、いまだかつて日本国民がデザインについてこれほどまでに議論したことはあったのでしょうか。 デザインを勉強している若い人にとっては、今回の騒動で明らかになった専門外の人々とのデザインに対する意識の差、そして一部は根拠のない誹謗中傷ともいえる言動に心を痛めたこともあったかと思いますし、日本という国そのものに絶望してしまった方もいるかと思います。 ネガティブに考えればきり