台湾メーカーの傘下に入ることが決まった大手電機メーカー「シャープ」は、経営の立て直しに向けて若い優秀な人材を確保する必要があるとして、来年度・平成29年度は大学などの新卒者を前の年の2倍近い290人採用すると発表しました。 シャープは、経営の悪化で人件費を削減するため、去年9月に45歳以上の社員を対象に3000人を超える早期退職を実施しました。しかし今月、台湾の大手電子機器メーカー「ホンハイ精密工業」の傘下に入ることが正式に決まったことを受けて、経営の立て直しに向け若い優秀な人材を確保する必要があるとして新卒者の採用を増やすことにしたものです。 シャープはホンハイから3800億円を超える出資を受けて、ロボットやインターネットにつながる家電製品など成長が見込まれる事業に積極的な投資を行う計画で、こうした製品の開発などに取り組む人材を確保したいとしています。