第254回:ディズニー&ピクサー社長のビジネス書でひも解くクリエイティビティの秘密「アナと雪の女王」が日本でどうしてここまで当たったのかはわからないけれど、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(以下ディズニー)の復活が広く認められて嬉しい。 ディズニーは、2006年からピクサーの経営陣が改革を行ってきた。新経営陣のもとで作られた最初の作品が「ボルト」(08)で、「塔の上のラプンツェル」(10)や「くまのプーさん」(11)、「シュガーラッシュ」(12)、そして「アナと雪の女王」と続くわけだ。 ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター監督とエド・キャットマル社長がディズニーでも同じ立場を兼任するようになってから、ディズニーが繰り出す作品のクオリティはめざましいほど改善した。興行成績の上でも、「アナと雪の女王」の大ヒットのおかげで、ピクサーに匹敵する存在になったの