最初に読んだときから、どこか違和感を感じていた。 『格差と若者の非活動性について』(内田樹の研究室) マルクスの『共産党宣言』の最後の言葉は「万国のプロレタリア、団結せよ」でした。革命を呼号したパンフレットの最後の言葉がもし「打倒せよ」や「破壊せよ」であったとしたら、マルクス主義の運動はその後あのような広範なひろがりを見せたかどうか、私は懐疑的です。マルクスの思想的天才性は、彼が社会のラディカルな変革は「なによりもまず弱者たちが連帯し、団結するところから始めなければならない」ということを直観したこと、最初のスローガンに「戦え」ではなく、「連帯せよ」を選択した点にあると私は思っています。 一読して特におかしなところもなさそうなのだが、どこかでなにかが引っかかっていた。その引っかかりの正体が、昨日、富士の裾野で弁当を食べているときに、判明した。 人間はデフォルトでネットワークマシンなんだ。 「