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Online ISSN : 1884-1236 Print ISSN : 0022-7668 ISSN-L : 0022-7668
C言語サブセットのプログラムを安全なJava言語のプログラムに変換する方式を実装した.そのような変換のためには,C言語独特の操作であるポインタ演算を,Javaプログラムで安全に模倣する必要がある.これを実現するために,まずC言語のポインタやメモリブロックを表現するJavaのクラスを定義した.次に,これらのクラスを利用するようなJavaへの変換規則を定め,規則に従ってトランスレータを実装した.また,C言語ではポインタと整数を相互にキャストすることが可能なので,整数もポインタと同様のオブジェクトに変換しなければならない.しかし,すべての整数をポインタと同様に表現すると大幅に効率が悪化する.そこで,データフロー解析により,ポインタが代入されない基本型の変数は,Javaの通常の基本型変数に変換する,などの最適化を実装した.9個のベンチマークプログラムで実験したところ,最適化前の変換結果コードは元の
スプラインによる平滑化の研究の近年の動向を概説する.平滑化(罰則付き)スプラインが混合効果モデルで表現できるという点が注目されている.打ち切りベキ基底を用いる罰則付きスプラインは,そのまま混合効果モデル表現に帰着され,スプラインや罰則項の複雑な計算を回避することから,とくに有用である.罰則付き回帰問題とBayes流接近法との関連も重要である.罰則付きスプラインの滑らかさを制御する平滑化パラメータの選定問題では,従来は(一般化)交差確認法の利用が主流であった.しかしながら,混合効果モデルの分散パラメータの推定問題に帰着されうることから,制限付き最尤推定法(REML)またはこれと同等な経験Bayes法がより有用であり,実際に主流になりつつある.罰則付きスプラインによる線形(多項式)回帰仮説の検定は,ランダム効果の分散が0であるか否かの検定に帰着され,制限付き対数尤度比統計量が有用とされている.
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