「親ガチャの哲学」など、「哲学」を冠した本の刊行が目立っている。語りかけるような文体や対話型の作品が人気で、人工知能(AI)が発達する時代に、自ら深く考えることを求める人が増えているといえそうだ。立命館大教授の千葉雅也さん(45)が4月に刊行した「センスの哲学」(文芸春秋)は、発行部数4万7千部と人文書としては異例のヒットになっている。「センス」という言葉を皮切りに、芸術と生活の関わり、そし
むかし、「35歳を過ぎると、急に頑張らなくなる」という話を書きました。 「中年の危機」です。 なぜ35歳を超えると頑張らなくなるのか。それはロールプレイングゲームの終盤と同じだから。 私の世代であれば、ドラゴンクエストや、ファイナルファンタジーといったRPGに熱中した方も多いだろう。 だが、私は「最後までやりきったゲーム」が異常に少ない。 なぜなら、いつもラストダンジョンになると、やる気を失ってしまうからだ。 序盤はとても面白い。自分が強くなる実感が得られるし、新しい世界が次々に広がっていく。 ところが、中盤を経て、終盤になると、とたんにゲームはつまらなくなる。 作業的なレベル上げ。 探検しつくされた世界。 有り余るお金。 そうだ。 操作するキャラクターは強くなっているはずなのに、そこには「可能性」が無くなっているのである。 キャラクターが育ち、謎がとけ、世界の広がる可能性だ。 「可能性」
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