バブル期に青春時代を過ごした筆者にとって、合コンはバブルを象徴する言葉の1つです。さらに言うと「現在も現役ではあるけれども、少々レトロ感が漂っているイベント」という認識も持っています。 ところが最近、新聞記事などを通じて「最新トレンドとしての合コン」を目にする機会が増えました。街全体を合コン会場に見立てる「街コン」などのイベント(詳細は後述)が流行しているからです。 さて合コンは、どのような歴史を経て成立した習慣なのでしょうか。今回の「社会を映し出すコトバたち」は、合コンと、そのルーツであるコンパについて、その歴史をたどります。 旧制高校の寮文化が生んだコンパ 「『オイ、コンパをやらんか』突然声は其処(そこ)から起つた。『ウンよからう』と、直ぐ(すぐ)コツチから一人が賛成する、勿論(もちろん)他の二人も、異存のあらう筈(はず)がない。議案は忽ち(たちまち)通過する、金が集まる、好みを申出る