執事ビジネスの立ち上げと軌道にのるまでPhoto: ライフハッカー[日本版]編集部──執事の仕事をビジネスにしようと思ったきっかけは何だったのですか。 新井:きっかけはふたつあります。もともとはIT関係の営業の仕事をしていました。金額の大きな商品を購入する決定権を持つのは役員クラスの方々なので、営業活動を通して親睦を深める中で、彼らの悩みを聞くことがよくありました。商品を売るためとはいえ、大事なのはお客様に喜んでいただくことだと感じ、それ自体がビジネスになるのではと考えました。 もうひとつは、せっかくお客様と親睦を深めても、大企業の役員は3~5年で異動か退任をしてしまいます。築き上げた人間関係を生涯に渡り、さらには世代を超えて続けられるような長いスパンで人と関われる仕事をしたかったのです。これらのことから、執事という仕事なら可能ではないかと思いました。 ──新規のビジネスの立ち上げというこ