豪シドニーのオペラハウス前を航行する豪海軍の艦艇(2013年10月4日撮影、資料写真)。(c)WILLIAM WEST / AFP 【7月12日 AFP】同盟関係を必ずしも重視しない姿勢の米国大統領と、好戦姿勢を強める中国との両にらみの中、オーストラリアの軍事戦略家たちは独自の核抑止力の開発を検討する必要性について慎重に議論を進めている。 長年、オーストラリアは国防に関して懸念すべきことはあまりなかった。米国との100年に及ぶ同盟関係は確実な安全保障を、同時に中国への鉱物資源の輸出は不況知らずの28年を国内にもたらした。 しかし、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の同盟関係に対する配慮が限定的である一方、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は太平洋地域における自国の優位性を追求しており、オーストラリアの安全保障を構成する二つの柱は不確かなものとなっている。 長ら