主要法案の挫折相次ぐ 「米国を団結させ、国民を結束させ、国を結束させる」――2021年1月20日の就任演説で、バイデン大統領はこう力強く訴えた。あれから1年、国内ではインフレ高進や犯罪の増加に直面し、海外ではカブール陥落や受け、日本のメディアが呼ぶところの「内憂外患」に見舞われている。 結果、支持率は低迷し続け、リアル・クリア・ポリティクスがまとめた世論調査の平均で支持率は1月22日に40.5%と過去最悪を更新した。 米民主党内でも、一枚岩になりきれていない。バイデン政権肝煎りの社会保障関連・気候変動対策を盛り込んだ1兆7500億ドルの「より良い再建法案(Build Back Better Act)」は、同党中道派のマンチン上院議員(ウエストバージニア州)の反対を受け、協議は暗礁に乗り上げている。 そこで、バイデン氏は1月にBBBAを棚上げし、中間選挙に向け、1)選挙改革法案、2)上院での