音声だからこそ伝わった秘書の受けた傷 放送ならではのパワーを久しぶりに感じた報道だった。一方で私は、ようやく彼女の“真の姿”が表沙汰になったと、深い感慨をもって、この騒動を眺めていた。 彼女とは、豊田真由子衆議院議員(42歳、当選2回)のことだ。豊田議員の男性政策秘書への暴力・暴言行為を「週刊新潮」(6月29日号)が報じ、わずか1日でテレビ各局に飛び火していった。もちろん「新潮」のスクープ報道ではあるが、 「この、ハゲーーっ!」 「ちーがーうーだろー!」(ボコッ←殴る音) 「バカかお前は! 死ね! 生きている価値ないだろう」 などと、豊田議員の暴言や暴行を文字でいくら書き起こしても、音声で聞く金切り声や罵声の調子、殴打音でなければ、彼女の凶暴性もさることながら、男性秘書の受けた傷の深さも伝わりにくかったと思うし、騒ぎがここまで拡大することもなかったはずだ。 結果、豊田議員は、都議選の公示日