従来型開発では稼働開始時点の品質が最も高く、以降は低下していく。業務や外部環境の変化に素早く対応できるように、カットオーバーを通過点と捉える「カイゼン型開発」に改めよう。 「改修がわずか1行でも、影響調査に1カ月、テストに数週間かかることが珍しくなかった―」。アマダが従来利用していた基幹システムは、長年の保守でシステムがつぎはぎ状態になっていた。保守作業は属人化が進んで、担当したベンダーの特定のエンジニアでないと、手を付けられない部分が散在。過去の改修内容がドキュメントから漏れていたことがテスト段階で判明し、設計からやり直したことも1度や2度ではない。 システムがこの状態では、ビジネスも回らなくなる。グループ再編に伴う企業合併や業務改革などの動きにシステムの変更が追い付かず、経営戦略を立てる上でも大きな制約になった。武尾清氏(執行役員 ICT部門長)は、「企業合併をする上で不可欠なシステム
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