「(ザック流は)ボールをポゼッションするためのスローインじゃなくて、シュートまで持って行くためのスローインなんです」 槙野智章(日本代表DF) ザック流戦術が、いかに細かいか? それはスローインに関しての“決まり事”のバリエーションの多さからもよくわかる。 東アジアカップの4日目、韓国のナショナルフットボールセンターで行なわれた練習でのことだ。 今回は初招集の選手が多く、チームのやり方をあらためて基礎から伝える必要があった。オーストラリア戦を2日後に控えたこの日、ザッケローニ監督が最も時間を割いたのはスローインのメニューだった。ピッチを4つのエリアに分割して、それぞれのエリアから「どうやってスローインをするか」を指導する、というものだ。 その4つのエリアとは、以下のとおりである。 (1)自陣内の高い位置 (2)敵陣内の低い位置 (3)敵陣内のペナルティボックスとPKスポットの間 (4)敵陣
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