ラスカルさんが「「もっと需要を、そしてもっとレバレッジを」と訴えられています。 「昨年9月末の金融危機と、それによって深刻化する今回の不況という一連の経済事象について、経済書の世界でも事実関係の整理がなされつつあります。」ということなのですが、統計のほうも徐々に発表されてきています。なんといっても金融を総合的に捉えているのは、資金循環表です。「「アメリカの国債消化は問題ない(はず)」の第一回検証」で紹介したようにアメリカの2008年末のものが発表されています。日本のものも日本銀行から発表されました。 「今回の金融危機を招いた原因として、「アニマル・スピリット」を背景とした投資銀行のレバレッジ経営が指摘されます。」のは確かですが、この循環表を見ると、本来、投資銀行に比べれば堅実であるべきアメリカの商業銀行も、ずいぶん「アニマル・スピリット」を持ち、「レバレッジ経営」をやっていたことが分かりま