「熱血! 会計物語~経理課長、団達也が行く」の中では、不正取引や粉飾決算の具体的な手口が描かれました。井上購買部長が間中隆三にだまされて行った仕入れ代金の水増し請求、原価計算の操作による利益の水増し、そしてジェピー、愛知パーツ、北海道工業の3社間で行っていた循環取引――。 ベテランの公認会計士でも見破ることは難しいと言われる循環取引。「会計物語」では、経理部の細谷真理がおかしな取引を見つけ、その疑問を主人公の団達也にぶつけたことをきっかけに見つかりました。 今回は改めてこの取引について、著者の林總さんに解説をしていただきます。バブルの崩壊もサブプライム問題も、循環取引がわかればその本質が見えてきます。また、利益やキャッシュフローとは何かについても分かりやすく語ってもらいました。 今回の聞き手は、循環取引を見破るきっかけを作った功労者、ジェピー・経理部の細谷真理さんにお願いしました。 真理