ベンチャーキャピタリストとして活動する中で、「No(投資を見送る)」と言い渡すことは避けては通れません。日本では、ほんの一握りの投資案件に対してVCの数が多すぎると言う人もいます。しかし実際、日本には、VCの手が足りなくなるほど多くのスタートアップがあるのです。ありがたいことに、私たちは毎月300社以上の新しいスタートアップを見る機会に恵まれています。ただ、最終的にその中で投資を決めるのはわずか1、2社にとどまります。ほとんどの案件は明らかに「No」、あるいは明らかに「Yes」なので、ふるいにかけるのは簡単です。しかし、どちらとも言えないケースもあり、その場合の投資判断は困難を極めます。 よくあるのは、創業チームにはとても好感が持てるけれど、攻略しようとしているマーケットにはそれほど期待できない場合です。マニフェストに記したように、私たちはサーファー(創業者)と波(マーケット)の両方に投資
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