「僕はイケてる起業家じゃないんですよ。世の中でイケてる起業家はソフトバンクの孫さんであり、gumiの國光さんであり、ビジョナリー。ビジョンがあって数字もついてくるのがイケてる起業家」 小原聖誉さんは、スマホ向けゲームメディアを運営するAppBroadCastを起業し、わずか40カ月後にはKDDIグループに売却を果たした起業家だ。売却金額は非公開だが、現在はエンジェル投資家として活動。14社に出資し、そのうちの1社アクリートはIPOを果たしている。 しかし、先輩格の起業家たちをビジョナリーだと褒める一方で、自分自身のことを“凡人”だと何度も繰り返す。小原さんに“凡人”ならではの起業法を聞いた。 凡人のほうが起業に向いている理由 もともと起業しようと思ったきっかけは、直前まで勤めていた会社の業績が悪化し、起業せざるを得なかったからだという。サラリーマンとして活躍できる気もしないし、そもそもどこ