日本におけるM&Aの第一人者、佐山展生氏の仕事人生は普通のサラリーマンから始まった。京大卒業後、帝人に入社してポリエステルの製造・研究開発に従事するが、33歳で畑違いの三井銀行(現三井住友銀行)に転職。M&A業務をゼロから学んで実践し、「天職」と思った。当時、戦後最大の負債額を抱えて破産したクラウン・リーシングの案件で日本初の手法を使い、今日の礎をつくる。 続いて日本初の大型バイアウト・ファンドを共同で立ち上げ、その後、M&Aアドバイザリー会社を共同創業。ワールドのMBO、阪急・阪神統合などを手がけた。現在は日本型のバイアウト・ファンド、インテグラルの代表としてスカイマークの再建などに奔走中だ。 経済小説『ハゲタカ』はNHKでドラマ化され、多くの方がご存じでしょう。小説家の真山仁さんが「何か面白い話はないですか」とユニゾン・キャピタルを訪ねてきたことがありました。「面白い話はないけれど、頭