MUFGが昨年に子会社化を公表したカンム創業者、代表取締役の八巻渉氏/写真提供:カンム 昨年末に明らかになった三菱UFJ銀行(MUFG)によるカンム買収は、国内スタートアップにとって象徴的な出来事だったかもしれない。というのも、ここ数年続いていたややバブル含みの市況が一気に冷え込んだ中での発表だったからだ。年始の記事にも書いたとおり、昨年にIPOしたテック・スタートアップの評価は一昨年までの半分にまで下がり、これまで有利な株価で資金調達をしていたスタートアップにとっても、今年の2023年は厳しい一年になる可能性がある。 参考記事:【追記あり】250億円評価でMUFGが買収、カンムとは何者か【報道】 こういった市況で活発になることが予想されるのが企業による買収だ。特に今回のカンムのように成長と利益(2021年度12月期の決算は売り上げが約38億8500万円、経常利益が8,000万円)、そして