IPA(情報処理推進機構)の秋試験も終わり、そろそろ平成27年度の春試験に向けて動き始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私は、平成22年(2010年)春試験で、「プロジェクトマネージャ試験」(いわゆる PM試験)にめでたく一発合格することができました。 正確に言うと、高度試験の挑戦は二度目(その半年前に「システムアーキテクト試験」に不合格)だったのですが、それまでは、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの IT資格はひとつも持っていませんでした。 (試験区分 「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験要綱 Ver2.1」より) そんな私が今回、「プロジェクトマネージャ試験に一発合格するための三か条」と題して、社内向けに書いたブログと Wiki の一部を、「プロジェクトマネージャ試験に初めて挑戦する方」に向けてまとめ直してみることにしました。一発合格するための初めの一
2011.12.6 【第37回】PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)って何? 執筆者:弘中 伸典 カテゴリー:ブログ, PM力であなたも組織も強くなる! < 前回 | 目次 | 次回 > ここ数年、「PMO」という言葉が良く聞かれるようになりました。 企業の中でプロジェクト型の業務に日常的に関われていらっしゃる方であれば、少なからず耳にされたことがあるのではないでしょうか。 PMOとは「Project Management Office」の略で、組織の中で実行される各プロジェクトに「横串を通して」統括的な管理やサポートを行うための機能(または、部署やチーム)のことを指します。 複数プロジェクトを平行的に実行する難しさ 複数のプロジェクトが同時にいくつも実行されているような組織においては、特に経営層にとっては難しい問題がつきまといます。それは、各プロジェクトに対してどれだけ組織のリソー
システム構築のプロジェクトマネジャー(以下、PM)という仕事は、とても価値のある素晴らしいものだ。特にベンダーに所属するPMは、いわばプロのPMである。その仕事はハイエンドのナレッジワークの一つと言ってよいだろう。AI(人工知能)の普及によって、近い将来、多くの職種がAIに取って代わると予測されているが、PMの仕事はそう簡単にはAIに置き換わることはないだろう。 何しろPMがカバーする仕事の領域は広く、仕事をこなすために必要な知識や能力は多岐にわたる。プロジェクトには提案活動から参加。提案活動全体を指揮するのは営業かもしれないが、提案の中身を作る主役はこの商談を受注した場合のPM候補である。 また提案プレゼンも候補が指名されることが多い。そして受注してプロジェクトが開始すれば、文字通りPMとなってプロジェクトを仕切る。要件定義フェーズでは、ユーザーの業務に関して理解しなければならない。設計
「RACIチャート」というものをはじめて知ったのは、90年代半ばのことだ。当時使っていたアメリカのERPコンサルタント会社が、要件定義段階での役割分担をRACIチャートの形にまとめてきて、なるほど、こういう整理の仕方があるのかと知った次第だ。ついでにいうと、「サプライチェーン」という言葉も、同じ時にはじめてきいたのだった。まだ日本ではほとんど知る人のいない概念だった。 RACIチャートとは、業務の上での役割分担と責任範囲(Role and Responsibility)を、分かりやすく整理するための表である。ふつう横軸の欄には、関係者や部門の名前が並び、縦の行には業務を構成するアクティビティが続く。そして、どのアクティビティは誰がどのような役割で関わり、責任はどこが持つかを書く。このとき、
プロ野球界では大谷翔平選手の「二刀流」の活躍が素晴らしいが、システム構築プロジェクトにおいては二刀流どころか、もっと複数の役割を一人が担うことが結構ある。 プロジェクトマネジャー(以下、PM)がSEを兼ねてプレイングマネジャーとして働くケースも少なくない。小さなプロジェクトであれば、発注者側にとっては優秀なプレイングマネジャーは大歓迎かもしれない。プロジェクトメンバーにとっても、PMが現役バリバリのプレイヤーであることは心強い。PM自らSEとしても難易度の高い領域を担当してくれるほか、メンバーがミスしたり、壁に突き当たったりしたときに「代打、俺」とばかりにフォローしてくれる。こんな頼もしいPMはいないと誰もが思うはずだ。 そんなPMがなぜダメなのか。素晴らしいPMじゃないかと思うかもしれない。もちろん、小規模かつ短期間のプロジェクトであればうまくいくほうが多いだろう。しかし、このプレイヤー
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