大気圏突入の熱と衝撃から中身を守れるか--。「タイガー魔法瓶」(大阪府門真市)が宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した断熱容器が11日朝、宇宙での実験試料を中に入れた状態で地球に帰還する。国際宇宙ステーション(ISS)から物資を持ち帰る日本初の実験だ。同社の開発メンバーは試行錯誤の末の「究極の魔法瓶」が役目を果たせるか、期待を込めて見守っている。 JAXAが2015年、タイガーに共同開発を持ちかけた。地球帰還時に最大40G(1Gは地球上の重力)かかるため、時速200キロでコンクリートにぶつけても壊れない強度が求められ、中身を取り出すまでの時間を考慮し容器内を4日間以上、4度前後に保つ必要がある。
キユーピーは、マヨネーズの中身が流れ落ちやすい容器を投入する、と発表した。東洋製罐(東京都品川区)との共同開発による「スルッとボトル」で、この容器を使った「キユーピーハーフ」(300グラム)を11月1日から全国で販売する。165万本の数量限定で、売れ行きを見ながら他の商品への拡大も検討する。 容器の内側に、キユーピーハーフと同じ植物油でごく薄い膜を作り、中身が…
麦ストローを使用したドリンクを提供する正田明日香さん=和歌山市出口甲賀丁のくくたちで2018年9月16日午前9時24分、木原真希撮影 プラスチックごみによる海洋汚染の懸念から使い捨てプラ製品の見直しが世界的に進む中、和歌山市のカフェが地元産の麦の茎で作った「麦ストロー」を使い始めた。ストローはもともと「麦わら」の意。「地産地消」による地域発の環境保護の取り組みだ。 カフェは和歌山市出口甲賀丁のカフェ「くくたち」。店長の正田(まさだ)明日香さん(31)は石川県立大で環境問題を学び、滋賀県の農業法人などで勤務。昨年3月に郷里でカフェを開店し、「生産者と消費者を結びたい」と和歌山県産の果物や野菜を用いた食品も販売している。 今年に入って国内外でプラ製ストローの使用をやめる動きが拡大し、正田さんは「自分の店でも何とかしたいと思った。数年前に東京都内でたまたま入った飲食店で麦ストローを使ったことを思
タカラトミーの人気玩具「ゾイド」の新シリーズ「ゾイドワイルド」が6月に発売されることが27日、明らかになった。新作は、ライオン種のゾイドが大きな爪を振り下ろす、カブトムシ種のゾイドの隠された2本目の角が出現するなど必殺技アクション「ワイルドブラスト」が発動する。骨格をイメージした造形になるほか、専用のスマートフォン用アプリで組み立てたゾイドを撮影、編集して、SNSや動画サイトにアップできる。 第1弾として「ZW01 ワイルドライガー」「ZW02 ギルラプター」(共に3000円、税抜き)が6月に発売される。4月発売のマンガ誌「コロコロコミック」(小学館)でマンガの連載がスタートするほか、今夏にはMBSほかでテレビアニメ化も予定している。27日、東京都内で開かれた会見で発表され、タカラトミーのボーイズ第1企画部の田島豊部長は「ゾイドというコンセプトは他社には絶対できない。1983~91年に第1
投稿履歴「首相答弁にそった改変側と阻止側の“編集合戦”」 一定のルールのもとで誰でも自由に編集できるインターネット百科事典「ウィキペディア」で、生活水準を測る指標の一つとしてなじみ深い「エンゲル係数」のページが凍結され、編集できない状態となっている。投稿履歴をたどると、係数上昇の理由について安倍晋三首相が国会で答弁した直後、これに合わせて内容を改変しようとする側と阻止を試みる側の“編集合戦”が過熱していた。【和田浩幸】 「エンゲル係数」は中学校で習う経済指標だ。家計の消費支出総額に占める食料費の割合で<一般に値が高いほど生活水準は低い>とされる。総務省の家計調査によると、2人以上の世帯の係数は2005年に22.9%で底を打ち、その後は横ばいが続く。第2次安倍政権以降は13年(23.6%)に上昇に転じ、16年(25.8%)まで4年連続で上昇。17年も高止まりだ。
神奈川県三浦半島沖で採取された珍渦虫の新種。体長約5センチ。左側が前方で、海底をはうようにして移動する=大森紹仁・新潟大助教提供 脳や肛門を持たず、謎の多い海生生物「珍渦虫(ちんうずむし)」の新種を日本近海で発見したと、筑波大などのチームが発表した。西太平洋では初めてで、従来の発見地より採取しやすい海域で見つかった。体の構造が単純で、多くの動物の祖先に共通する特徴を持っている可能性があり、生物の進化について研究進展が期待される。 珍渦虫は1878年にスウェーデンで初めて採取され、1949年に正式に報告された。これまで5種が確認され、成体は体長1~3センチ程度や約20センチのものが知られていた。口や消化器官はあるが、肛門のほか目や生殖器もなく、脳などの中枢神経系もない。海底をはって移動する。
国の特別天然記念物で絶滅の危機にある野生のニホンライチョウの腸内に、餌の高山植物の毒素を分解する特有の細菌が存在することを中部大などのグループが見つけ、8日の環境省の検討会で報告した。環境省などは2015年からライチョウの人工飼育に取り組んでいるが、人工飼育のライチョウは腸内細菌の種類が異なり、野生に戻す際の支障になる可能性がある。 人工飼育のライチョウは、野生種が食べるタデなどの高山植物を与えると下痢を起こす。グループは生息地の南アルプス・北岳などで採取した野生ライチョウのフンと人工飼育のライチョウのフンに含まれる細菌を比較した。人工飼育の場合はヒトなど哺乳類の腸内に近い細菌が多かったが、野生種からは新種を含む固有の細菌群が見つかった。
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