会社の組織が変更になって大きく変わったことが3つある。オフィスビルが移転になったこと、フリーデスクになったこと、そしてもう一つは職制を示す肩書がなくなったことである。私たちには「課長」や「部長」など会社の役職を示す肩書と「デザイナー」や「〇〇ディレクター」や「〇〇プランナー」などの専門職制を示す肩書があった。名刺上にその肩書を記す場合にどちらを選択してもよかったのだが、元の組織のすべてのスタッフは職制を示す肩書を冠していた。当たりまえのことだが、職制を示す肩書は対外的に非常に大切な要素である。特に初めて仕事をする相手に自分を理解してもらったり、その後の業務を円滑にすすめることができる。自分の素性をソッコーで相手に知らしめることができる。近年、得体のしれない肩書は増えてきているにせよ、それ自体が話題になることもある。職制の肩書はコミュニケーションの入り口としてとても有効に機能するのだ。一方、