『キネマトグラフィカ』古内 一絵 (著) 創元文芸文庫あらすじ老舗の映画会社、銀都活劇に入社した6人の男女たち。 「平成元年組」と呼ばれた彼らは、地方の映画館で再開。 26年前、ローカルセールスをしていた彼らが手持ちで担当エリアの映画館へフィルムを運んだ「フィルムリレー」に思いをめぐらせる。 移りゆく映画業界や社会情勢。 時を経た今、あの頃目指した自分になれているのだろうか。 それぞれの思いで老舗映画会社に入社した6人2018年春、老舗映画会社に新卒入社した咲子。 女性初のローカルセールスを経て、映画の製作も行い「ママさんプロデューサー」としても活躍中。 しかし、自分の仕事は本当に評価されているのか、と思い悩んでいます。 短大卒で入社し、29歳で結婚退職した留美、現在はビデオパッケージ部門に異動した不真面目な男・学、現在も営業で同期たちの兄貴分である和也、取引先である地方シネマの支配人とな