正月ぶりに母親と会った。 母親が住む実家では、先日の石川県で起きた地震の影響はさほどなかったよう。 揺れよりも地震を知らせるアラームに驚いたと興奮気味に語る母を見て、最近見た映画を思い出した。 『すずめの戸締まり』が日本を席巻したのはたぶん1年ほど前。今や日本を代表するクリエイターである新海誠の最新作ともあって、公開期間中はいろんな所で名前を聞いた。 世間が盛り上がれば盛り上がるほど、劇場に行きたくなくなる偏屈な自分。それでも、毎日耳にするタイトルからどんな作品なのかよく想像していたのを思い出す。 簡単に言えば、日本各地で起こる災害(地震)を未然に防ぐ物語。 この作品で一番印象に残ったのは、「ミミズ」というワードというか、概念。 「ミミズ」は、作中で地震を引き起こす化け物みたいなもの。普通の人間には見えず、主人公や閉ざ師と呼ばれる、地震を防ぐ能力を持つ人のみが見えるデッカいやつ。 「ミミズ