『ゲームの王国』『地図と拳』知られる作家・小川哲。折に触れてゲーム文化について洞察してきた彼はどのようにゲームに親しんできたのか。 のめり込んだ傑作『シヴィライゼーション』やサバイバルクラフト、アナログゲームへのこだわりから、その先にある世界まで。 気鋭の小説家、小川哲。 満州を巡って繰り広げられる歴史巨編『地図と拳』が第168回直木賞を受賞。クイズ番組で起きた珍事を掘り下げる小説『君のクイズ』が第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞した、才気あふれる作家だ。 小川氏は小説家としてのキャリアのなかで、ポル・ポトの圧政下を独自のゲーム理論で生き抜くカンボジアの天才少年を描いた『ゲームの王国』といった小説をはじめ、折に触れてゲーム文化について洞察してきた。 今回、小川氏と兼ねてから親交があったゲームシナリオライターである筆者・各務都心が、小川氏のゲーム観を根掘り葉掘りインタビ