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ブックマーク / premium.kai-you.net (26)

  • 直木賞作家 小川哲が語る、数奇なゲーム人生「世界は、ゲーム的ルールに縛られる未来に向かっている」

    ゲームの王国』『地図と拳』知られる作家・小川哲。折に触れてゲーム文化について洞察してきた彼はどのようにゲームに親しんできたのか。 のめり込んだ傑作『シヴィライゼーション』やサバイバルクラフト、アナログゲームへのこだわりから、その先にある世界まで。 気鋭の小説家、小川哲。 満州を巡って繰り広げられる歴史巨編『地図と拳』が第168回直木賞を受賞。クイズ番組で起きた珍事を掘り下げる小説『君のクイズ』が第76回日推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞した、才気あふれる作家だ。 小川氏は小説家としてのキャリアのなかで、ポル・ポトの圧政下を独自のゲーム理論で生き抜くカンボジアの天才少年を描いた『ゲームの王国』といった小説をはじめ、折に触れてゲーム文化について洞察してきた。 今回、小川氏と兼ねてから親交があったゲームシナリオライターである筆者・各務都心が、小川氏のゲーム観を根掘り葉掘りインタビ

    直木賞作家 小川哲が語る、数奇なゲーム人生「世界は、ゲーム的ルールに縛られる未来に向かっている」
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    s1090018 2024/09/13
  • 笑い男とは何者だったのか──桐島聡からユゴーまで、現実が追いついた『攻殻機動隊SAC』

    2002年、テレビアニメ版『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の放送から20年余りが立った。 作中で起こった<笑い男事件>は、2024年2月1日を皮切りに、2月3日に格的な動きを見せた。ついにその物語が現実に追いついた記念すべき年である。 稿は、noirse氏による令和の「笑い男論」となる。 ぼくには詩がある ぼくには歌がある さみしい夜に会いにきてほしい ぼくが強くなるために手を差し伸べてほしいJohn Hinckley「Never Ending Quest」 2024年2月3日。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002)作中の<笑い男事件>が始まった、ファンにとって記念すべき日が近付いている※。そんなニュースが目にとまったのと前後して、連続企業爆破事件の容疑者として指名手配されていた桐島聡が逮捕されたという報道が流れてきた。彼の犯行と『S.

    笑い男とは何者だったのか──桐島聡からユゴーまで、現実が追いついた『攻殻機動隊SAC』
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    s1090018 2024/02/04
  • びわ湖くんが、切実に、なによりも“お金”に拘り続ける本当の理由

    びわ湖くんは、2019年7月に「滋賀県民の歌。」のMVを公開し、YouTube活動を開始。 滋賀県への自虐的な歌詞や都会へ包み隠さない憧憬が県民を中心に注目を集め、滋賀県からも「公式に非公認」とのお墨付きを得て活動している。 同郷であるVTuber・オシャレになりたい!ピーナッツくんとの2マンライブ「びわピースタジアムライブ」やYouTubeショートで人気を集める「安くべれる理由」シリーズなど、捉えどころなく多岐にわたるびわ湖くんの活動。ゆるキャラとしての分を忘れることなく、「ゆるキャラグランプリ」にも出場している。 そんな多面的な活動を見せるびわ湖くんだが、中でも「カネ(お金)」への言及が多いことだけは常に一貫している。 その一方で、YouTubeの登録者数が30万人を越え、いよいよ彼の財布事情もうなぎ上りだと思われるが、そんな様子は見せてない──びわ湖くんの「カネ」への欲求はどこか

    びわ湖くんが、切実に、なによりも“お金”に拘り続ける本当の理由
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    s1090018 2024/01/29
  • 音楽批評は不必要なものなのか──音楽メディア「Pitchfork」GQ併合と人員削減に寄せて

    アメリカの大衆音楽専門批評サイト「Pitchfork」が男性ライフスタイル雑誌『GQ』の傘下に併合されることが、2024年1月に明らかになった。 それに伴い、編集長を含む編集陣の解雇が同時に報じられた。 「Pitchfork」と『GQ』の母体会社であるCondé Nastのコンテンツ部長・Anna Wintourさん名義で送られたメールによると、「Pitchfork」のパフォーマンスを評価した上で『GQ』チームへの併合を決定。それが音楽をカバーする両ブランドにとって最善の道だと信じると伝えている。 また組織改変に伴って編集長のPuja Patelさんを含むメンバーがチームを去ることも決まった。 News: In a note to staff, Condé Nast announces that Pitchfork is being moved under GQ. pic.twitter.

    音楽批評は不必要なものなのか──音楽メディア「Pitchfork」GQ併合と人員削減に寄せて
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    s1090018 2024/01/27
  • 中国で“海賊版ポケモンカード”が異常進化──パチモンカードゲームの語られざる歴史

    2023年10月28日、中国土で『ポケモンカードゲーム』が正式発売されてからまる一年の月日が経った。 現在進行形で高騰を続ける市場価格、中国現地でのポケモン人気の高さも相まって、今や中文版のカードが他言語版より高値で取引されるケースも珍しくない。 中国大陸が“ポケモンカード空白地帯”だった史実も、今は昔と言えるだろう。 ……とは言え、建前上“ポケモンカード空白地帯”という言葉は使ったが、実際これまで中国大陸にポケモンカード文化がなかったのかと言えば、それは違う。1999年には台湾で繁体中文版が発売されたこともあったし、ここ10年ほどはバイヤーが海外で買い付けた並行輸入品が大量に流通、海外のユーザーから「爆買い」と揶揄されることもあった。 そしてなにより、ポケモンカードが正式発売されていないのを良いことに、“勝手に”つくっていたからだ。 現在市場に蔓延っているスーパーコピーとは似て非なる、

    中国で“海賊版ポケモンカード”が異常進化──パチモンカードゲームの語られざる歴史
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    s1090018 2023/11/14
  • 宮下兼史鷹xよゐこ有野対談 オタクが足蹴にされた時代から、「詳しいは、おもろい」へ

    連載『BTGM 宮下兼史鷹 芸人おもちゃ手帖』では、お笑い界随一のおもちゃフリークである宮下草薙・宮下兼史鷹が、おもちゃの豊富な知識と迸る情熱を約3年半にわたってお届けしてきたが、残り2テーマ、各前後編の計4回で連載を終えることとなった。 今回は“最後のゲスト回”として、宮下が「なりたい人」と憧れてきたお笑い界の先輩、よゐこ・有野晋哉を迎えてお送りする。 有野は『めちゃ×2イケてるッ!』『いきなり!黄金伝説。』などのバラエティ番組に出演する一方、今年で20周年を迎える『ゲームセンターCX』のMCを務める。 宮下は有野について、「オタク知識」がバラエティ番組で評価されない時代に道を切り拓いた先人の一人であると語る。宮下が大ファンだという『ゲームセンターCX』を通して、趣味と偏愛を武器にする芸人としての生き様に迫る前編。是非お楽しみいただきたい。 撮影場所協力:FENNEL 目次『ゲームセン

    宮下兼史鷹xよゐこ有野対談 オタクが足蹴にされた時代から、「詳しいは、おもろい」へ
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    s1090018 2023/09/24
  • “二次創作で数字を稼ぐ”が当たり前になった現在──YouTuberスパイダーメーンから考える

    国内最速記録となる、YouTubeでの活動開始から374日でチャンネル登録者数1000万人を突破した「スパイダーメーン(spider-maaaaaaan)」。 「If I reach 10 million subscribers, I will take off the mask.(登録者1000万人でマスクを外します)」と宣言していたが、8月5日、その正体がYouTubeコンビ・ヴァンゆんのヴァンビさんであると明かされた。 ヴァンビさんは同日公開されたYouTuberのヒカルさんの動画に出演。1時間近い動画の中で、「スパイダーメーン」として水面下で活動してきた約1年強の裏話やその狙いについて語りつくした。 今回の記事では、その動画の中でのヴァンビさんの発言を踏まえつつ、なぜ「スパイダーメーン」が国内最速記録を更新できたのかを考察する。 目次ノンバーバル(無言語)なショート動画で人気と

    “二次創作で数字を稼ぐ”が当たり前になった現在──YouTuberスパイダーメーンから考える
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    s1090018 2023/08/17
  • Discordから現場に潜る──“分人的コミット”が生むパラレルな密室

    今日も50個以上のDiscordサーバーに膨大な数のメッセージが溜まっていく。アーティストによる新曲の告知、ファンアートと称したノートの切れ端、愛くるしい犬の写真、数学の課題の質問、延々と複製され続けるGIF画像、独り言のような音楽評論、「今起きた」という報告、"NFT"の頭文字をもじった大喜利、あるいはbotによる自動投稿……。 ゲーマーでない筆者にとって、ある時期までDiscordはどこか馴染めないプラットフォームだった。当初参加したのは音楽マニアの同好会のようなオープンサーバーで、Spotifyから好きな曲を順番に聞いていくという会合に顔を出したものの、早々に居心地の悪さを感じて黙って退出したことを覚えている。 毎日のようにいくつものサーバーをチェックするようになったのは、Discordがオンライン空間にありながらGoogleの検索網から逃れたブラックボックスとして重要な情報ソースと

    Discordから現場に潜る──“分人的コミット”が生むパラレルな密室
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    s1090018 2022/06/04
  • 「もう一歩か二歩、退いてもいい」初音ミク生みの親・佐々木渉が今だから語れること

    後に音楽業界に大きな変革を起こすきっかけとなる、ヤマハの音声合成システムVOCALOID(以下ボーカロイド、ボカロ)。ブームの火付け役となったのが、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている「初音ミク」だ。 同社からはMEIKO・KAITOという2つのボカロが先行していたものの、販売数が伸びず、初音ミクを最後にボカロプロジェクトは終わりを迎える機運すらあった。 しかし2007年、「キャラクター・ボーカル・シリーズ」の第1弾として初音ミクの発売が開始すると、瞬く間に大ヒット。断念しかけていたプロジェクトは息を吹き返し、やがて鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、また各種の追加ライブラリーや拡張音源を展開するに至る。 初音ミクがもたらしたものは合成音声だけではない。「初音ミクを奏でたい」「初音ミクを描きたい」「初音ミクを動かしたい」「初音ミクを演じたい」――様々なクリエイターが初音ミクを通

    「もう一歩か二歩、退いてもいい」初音ミク生みの親・佐々木渉が今だから語れること
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    s1090018 2021/04/12
  • コロナ禍が音楽業界にもたらした、唯一のポジティブな変化

    「カヨコ」から名である「草野華余子」に改名した草野華余子と、「大石昌良」と「オーイシマサヨシ」を分けた大石昌良。対照的な道を辿りながらも、シンガーソングライターの魂を持ちながら作家としても活躍するもの同士、抱える思いは近しいことが確認された前回。 第二回では苦難を乗り越え今のやり方へ辿り着いた二人が直面する新たな困難、そして大石昌良と並び草野華余子を救った大きな存在、LiSAについて語っていただく。 参加するはずだったイベント、開催するはずだったライブがいくつも延期や中止を余儀なくされ、音楽イベントそのものの価値が揺らぐ現在にあっても、2人は守るべきものを守るため、手を伸ばすことをやめない。 ホスト:大石昌良 ゲスト:草野華余子 取材・執筆:オグマフミヤ 撮影:I.ITO 編集:新見直 目次コロナ禍において音楽家が最もしてはいけないこと音楽を続けさせてくれた環境を守りたい平等にはできない

    コロナ禍が音楽業界にもたらした、唯一のポジティブな変化
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    s1090018 2020/11/13
  • 神を否定する者たち『ヴィンランド・サガ』『プラネテス』における愛の正体

    目次縁起とは何か 存在証明としての関係性『プラネテス』ハチマキ、タナベの「悟り」の境地ロックスミスは、神をどう否定するか『ヴィンランド・サガ』に受け継がれるハチマキ、ロックスミスの意志幸村誠の描く「愛」の質トルフィンたちは「ヴィンランド」に至るのか 突然ですが、『プラネテス』のこのシーンは幸村誠作品における「神の不在」を象徴しています。 ……といきなり言われても意味が分からないと思いますので、少し解説させて下さい。 まず、神とは何か。一言でいうならば、人智を超えた絶対的存在です。 多神教における様々な神々や、アニミズム的な自然に宿るとされる神など、神という日語には複数の意味合いが付随していますが、ここでは一神教における神、すなわち“God”という意味での神です。 絶対的存在とは、ドイツの哲学者・カントの言葉を借りるなら「アプリオリ」な存在。アプリオリとは、経験に先立つ第一原理として存在

    神を否定する者たち『ヴィンランド・サガ』『プラネテス』における愛の正体
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    s1090018 2020/08/03
  • フランスで育まれた“日本式” バンド・デシネ出身作家が憧れ吸収した漫画表現

    海外にまで広まり、評価を得る日文化──「MANGA」。 あらゆる文化のグローバル化が加速する激動の時代にあって、フランスの漫画表現「バンド・デシネ」にルーツに持ち、今では日漫画スタイルで作品を発表する『ラディアン』の著者であるトニー・ヴァレントに、その価値を問う。 「MANGA」はもう、日の専売特許ではなくなりつつある。 確かに日漫画は世界的にみても、類まれな数字を持っている。『ONE PIECE』や『こち亀』はギネス記録を持っているし、海外イベントで日作品のコスプレをしているファンがテレビで報道されることも多い。 そして世界中に熱狂的なファンがいれば、その影響は広がり、作品が研究され、日漫画スタイルを身に着けるクリエイターが世界中から登場するのも自然の流れ。 『週刊少年ジャンプ』で連載されている『Dr.STONE』の作画を担当する韓国出身の作家・Boichi氏のように

    フランスで育まれた“日本式” バンド・デシネ出身作家が憧れ吸収した漫画表現
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    s1090018 2020/06/13
  • ムーブメントは、きっと起きない。でも。

    アニソンがJ-POPの地位を脅かし、先進性という意味合いでは追い抜いてすらいた黄金時代を経て、アニメ関連のライブがドームクラスの会場で開催されることも珍しくなくなった現在に繋がる。 市場が拡大しているように見えても、その根幹を支えるアニソンクリエイターたちには十分な還元があったのかというと、そうではなかった。 大石昌良さんと、ロックバンド・UNISON SQUARE GARDENのベーシストであり作曲家である田淵智也さんという稀代のクリエイター2人によって紐解かれていくアニソン界の歴史と問題。だがアニソンが未来のないカルチャーなのかというと、決してそうではない。 手放しに明るい未来を信じるのではなく、シーンを支えてきたからこそ描ける具体的な道筋。まだアニソンが失っていないその可能性。 ホスト:大石昌良 ゲスト:田淵智也 取材・執筆:オグマフミヤ 撮影:I.ITO 編集:新見直 目次お互いの

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    s1090018 2020/02/04
  • 2020年以降「公共性」は求められるのか?

    目次そもそもなぜ、インターネットなのかメディアのかつての役割──公共性や多義性は、時代にそぐわない?2020年以降、果たして何をしていくべきなのか そもそもなぜ、インターネットなのか ──尾田さんや宮脇さんとか僕も、もともと出版出身じゃないですか。そこからインターネットの世界に行ったっていう人たちだと思うんですけど、お二人はなぜネットのメディアにいったのでしょうか。 宮脇 僕は、当に流れで(笑)。どんどんWebの仕事が時代と共に増えてきたんですよね。 尾田 僕の場合、最初は音楽出版社で、その時は音楽がイノベーションの中心──グランジが起こったりとか、文化的なムーブメントの中心にいる感がすごいあったんです。それで常にそういう何かが起こる現場の中心にいたいという気持ちがあって、いつしかスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツであったり、イノベーターと呼ばれる存在が音楽よりもインターネットやテックの

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    s1090018 2020/01/23
  • 韓国音楽のアンダーグラウンドシーンは停滞している? 文化政策からは見えない歪みと光

    韓国のBTSをはじめとしたK-POPがUSチャートを席巻し、西洋視点のオリエンタリズムを乗り越え、グローバルマーケットのなかでひとつのジャンルとして受け入れられているのは、広く知られた事実だ。 KOCCA(韓国コンテンツ振興院)のレポート「コンテンツ産業展望」によると、韓国のコンテンツの輸出規模は世界3位となり、まさにエンターテインメント輸出大国へと躍り出ている。このような韓国エンターテインメントの成功をみたとき、レーベルの戦略や国策レベルで推し進められる文化振興は重要な側面であり、そのような視点の議論も大いになされている。 肌寒くなりはじめた初冬の渋谷では、Jay Park(※1)が代表を務める人気ヒップホップレーベル・H1GHR MUSIC所属の人気ラッパー・HAONやpH-1が公演を行っていた。ここでも多くの若者が集まり、踊り、夜を無軌道に楽しむ彼らの姿は、韓国音楽がいかに国境を超

    韓国音楽のアンダーグラウンドシーンは停滞している? 文化政策からは見えない歪みと光
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    s1090018 2019/12/28
  • ジャーナリズムが機能しない本当の理由

    現状のインターネット発メディアにおけるビジネスの難しさと、新たな可能性を探ってきたWebメディア座談会。 時代の移り変わりの中で、人々の情報の接し方は変化し続けている。 かつてはマスメディアを超え得る新たな媒体の在り方として持て囃されたWebメディアだが、その規模や影響力、売上において限界値が見えると同時に、コンテンツ面でもジャーナリズムの不足も指摘されることが多い。 テレビや新聞といったレガシーに比肩するという「幻想」を失った今、Webメディアに求められる価値とは何なのか。 目次インフォメーション、報道、ジャーナリズムの現在メディアの公共性を担保していたものWebメディアバブルの終焉と、当事者の思い大義を失ったWebメディアは何を志すべきか インフォメーション、報道、ジャーナリズムの現在 宮脇 新聞社の話題になってるんで、ずっと気になってて。「Webメディア」っていうとなんとなく、ジャー

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    s1090018 2019/12/14
  • 歴史、そして無料/広告モデルの状況と行方

    KAI-YOUはこれまで、Webメディアというシステムや業界、あるいはそこで働く人々についての、自己言及的な記事執筆や取材をあまり行なってこなかった。 それは「ポップ」を標榜する我々にとって、そして読者や楽しんでくれる人たちにとって、あくまでコンテンツこそが主であり、その受け皿であるメディアの裏側を見せる必要性を感じなかったからに他ならない。 しかし2019年に入ってからというもの、そうは言ってられなくなってきた。多くのWebメディアが閉鎖したり、人員削減を断行するなどのネガティブな報道が多く目に入ってきた。そしてやはりそれは他人事ではなく、KAI-YOU Premiumという新たなメディアを発足した理由の一つにもなっている。 いま、Webメディアに何が起きているのか。Webメディアを取り巻く状況はどのようなものなのか? 経営者として、編集長として、プロデューサーとして、記者として、様々な

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    s1090018 2019/10/31
  • なぜ「ニコニコ動画はYouTubeになれなかった」のか?

    インターネット黎明期をつくりあげ、動画文化に大きく貢献してきたひろゆき氏は時に辛辣にも思えるほどあけすけに、自身の見解を述べていく。 執筆:EN Mami 取材・編集:新見直 目次「ポスト宮崎駿」なんて無理?「YouTubeは面白くない」なぜニコ動はYouTubeになれなかった? �� 「ポスト宮崎駿」なんて無理? ──(Vol.1で仰っていた)日の戦略として「個人がちゃんとものをつくる」ようにするとは、例えばどういうことなのでしょう? ひろゆき 10年以上も前、新海誠さんが1人でアニメをつくっていた頃は、まだYouTubeもなかった時代だったけれど、やりたいから一人でやっていたわけですよね。 今はPCもツールも、スペックの高いものが安く手に入る。だから昔に比べて、ものづくりはとてもやりやすいと思うんですよ。 手軽な方法としては、制作物をYouTubeとかにアップしていけばいいんじゃない

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    s1090018 2019/10/05
  • 「クールジャパンは足を引っ張ってるだけ」

    日々あらゆる作品が生まれ、サブスクリプションサービスによってこれまで触れられなかった作品にもアクセスしやすくなった。結果、受け手としては膨大な情報量に接することとなり、つくり手としては市場競争がますます激化していっている。 ポップカルチャーに限らず、インターネットが生活とも地続きになったことで、情報の取捨選択がますます重要になった。 しかし、インターネットがどこまでも開かれた結果、それらの情報の精度を見極めることの難易度も相対的に跳ね上がってしまった。 「超情報化社会」という言い回しさえ手垢がつきすぎた現在、私たちはこの情報の洪水とどう向き合うべきなのか? 現在はフランス・パリ在住に在住する2ちゃんねる創設者である「ひろゆき」こと西村博之氏に、ポップカルチャー作品を取り巻く情報環境という観点から、その見解を幅広くうかがった。 ※全3回にわけて配信、取材はSkype通話にて 執筆:EN Ma

    「クールジャパンは足を引っ張ってるだけ」
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    s1090018 2019/10/05
  • 違法サイトからハリウッドの一角に 本社直撃で見えたクランチロールの次なる一手

    アニメが海外ファンにどのように届けられるかは、意外に知られていない。 ひと昔前ならテレビ放送やDVDなどのビデオソフトだった。しかし2010年代以降は間違いなくインターネットの動画配信に取って替わった。廉価で気軽に利用できる配信で、作品を知り、楽しむ。近年の日アニメの世界的な注目やファン拡大も、配信が果たした役割が大きい。 なかでも日アニメを専門に、世界中に配信ネットワークを築くクランチロール(Crunchyroll)はその最大手だ。米国・サンフランシスコに拠点を持ち、2019年夏現在で世界の登録ユーザー数が5000万人以上、有料会員数も200万人を越える。全てが日アニメのファンだから驚きだ。 しかし2006年にクランチロールが立ちあがったばかりの頃は、アニメ業界から歓迎されたものでなかった。ファングループによる動画配信サイトは、ファンサイトと呼べば恰好いいが、コンテンツの大半は

    違法サイトからハリウッドの一角に 本社直撃で見えたクランチロールの次なる一手
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    s1090018 2019/08/03