個人や社会の反映させるような強みや長所を研究するポジティブ心理学。以前、ポジティブ心理学から学べるデザイン思考でも取り上げましたが、より良い体験を設計したいと考えるデザイナーであれば無視できない分野だと思います。一見、自己啓発の話に聞こえるわけですが、チーム管理や、コミュニケーションなどにも役立つと言われており、関連書籍や資料から多くを学ぶことができます。 社会心理学者であり、ポジティブ心理学の研究をおこなっている Barbara Fredrickson(バーバラ・フレドリクソン)教授。ポジティブな情動は人の視野や思考の枠を広げ、ネガティブな情動はその逆の働きをもっていることを証明しました。ポジティブな感情と心身の健康との関係の研究を続けているフレドリクソン教授ですが、中でも注目なのが 2005 年に発表した「Positivity/negativity ratio(ポジティブ・ネガティブ比