ニューヨーク州のハドソン川に生息する小タラ及び、マサチューセッツ州のニューベッドフォード港のメダカは、汚染されていない環境に生息する同類魚ならば死んでしまう程 PCB 濃度の高い水質にも適応しているが、その進化の鍵は芳香族炭化水素受容体 (AHR) にあるのだそうだ (The Economist の記事、本家 /. 記事より) 。 PCB は AHR と結合することで毒性を発現して生体に害をもたらす。通常の小タラの AHR は、1104 個のアミノ酸で形成されているのだが、ハドソン川の小タラの場合、このアミノ酸連鎖のうち 2 個が欠如しており、DNA の文字配列では 6 文字少ないことが確認されている。結果として変異した AHR は PCB と結合しづらく、ハドソン川の小タラは PCB への抵抗性を獲得することとなったのだそうだ。 ニューベッドフォード港のメダカの場合、個体ごとに AHR