ヌタウナギは外敵に対する防御手段として体側に並ぶ孔から粘液を放出するが、カナダ大学の研究チームが、このヌタウナギの粘液を取り出し、繊維として再構成することに成功した(本家/.、Discovery News記事より)。 タンパク質から成る粘液は、水中に放出されると強力な繊維に変化し、ヌタウナギを捕食しようとする外敵の喉を詰まらせて防御する働きがある。この粘液を採取し、蚕の繭から絹糸を紡ぐように繊維を取り出せるのだという。 研究チームは、繊維に変化する粘液が作り出されるメカニズムを理解し、粘液を作る遺伝子をバクテリアに移植して、産業用繊維に活用できる規模にまで養殖できるようにすることを目指しているとのこと。