サーランギー (ヒンディー語: सारंगी, Sārangī) はインド周辺に多い擦弦楽器(ボウイングによる弦楽器)。インド伝統音楽であるヒンドゥスターニー音楽でも重要な楽器である。インドの楽器の中では最も人間の声に近いと言われており、特にガマック(英語版)(ビブラート)やミーンド(英語版)(ポルタメント)といった奏法で顕著。マスターするのが難しい楽器でもある。 なお、ネパールにも同名の楽器があるが、それは他国では「サーリンダ」と呼ばれる楽器に近い。本稿では、インドサーランギについ述べる。 構造[編集] サーランギーの全体。 サーランギー本体は普通、1本の材木から削られる。材料はトゥーナなどである。長さはおよそ2フィート (0.61 m)、幅はおよそ0.5フィート (0.15 m)である。本体下部はくり貫かれて共鳴室となっており、その上に羊皮紙などを張って響膜としている。ネック部分には指