北堀江市ノ側の芝居どこ？ | 妄想オムライス
文楽の歴史本や上演資料をボヨヨ〜ンと眺めていると、よく、「北堀江市ノ側（いちのかわ）の芝居」というのが出てくる。「どこそこの芝居」とは、どこそこでやっている芝居そのもののことだと思っていたが、江戸時代、大坂では芝居小屋や劇場のことを「〇〇座」ではなく「席」とか「芝居」と言っていたのだった。ほんで「北堀江市ノ側の芝居」の凄いところは、現代でも頻繁に上演され続けている錚々たる作品郡がここで初演されているちゅうことなのだ。例えば「摂州合邦辻」「桂川連理柵」「染模様妹背門松」「伊達娘恋緋鹿子」など、今でも普通に上演されているメジャーなものばっか。凄いでしょ。 時は遡るが、初代植村文楽軒が高津橋南詰西の浜側の席から、次に拠点を移したのが北堀江市ノ側の芝居だったという。だから少なくとも初代植村文楽軒が進出し始めの文化年間には北堀江市ノ側の芝居は存在していたことになるが、これが一体全体いつ誰が建てて、文
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桂川連理柵
