札幌市保健所は20日、札幌市南区のイタリア料理店で食事をした30~70歳代の男女6人が、発熱や発疹などの症状を起こしたと発表した。患者の血清から寄生虫の旋毛虫の抗体が検出されたことなどから、食中毒と断定し、食品衛生法に基づき同店を3日間の営業停止処分にした。加熱が不十分だったクマ肉料理が原因とみられる。旋毛虫による食中毒は、札幌市内では1979年以来40年ぶり。 市保健所によると、同店で11月10日に食事をした男女8人のうち6人が、11月下旬から今月上旬にかけて発疹などの症状を訴えた。うち1人が一時入院したが、全員が快方に向かっている。クマ肉は、同店の知人が4年前に入手した冷凍肉だった。