(3)から。(4)で終わると言っていたな。あれは嘘だ。短い(5)が完結編です。 ・引き付け 相手と組んだ際に,猛烈な力を入れて相手のまわしを引っ張り,自らの身体と密着させたり,つったり(次の項目)したりすること。相手と自分の身体が密着すれば,より力を入れやすくなるので寄りやすいし,投げ技や足技もかけやすくなる。しかし,当然相手からしても同じことが言えるので,投げ返されたり,足技によるカウンターに注意が必要。対戦している両者が,二人とも寄りに自信がある場合,互いに有利な体勢で寄ろうとして同時にひきつけることがある。これを「引き付け合い」と呼ぶ。膂力十分な力士同士のがっぷり四つからの引き付け合いは,これ以上見応えがあるものはないというくらい見応えがあるので,名勝負になりやすい。 ・吊り(つり出し) 相手を引き付けてから空中に持ち上げる技を吊りといい,そのまま土俵の外に出す決まり手を吊り出し(つ
(2)から。また半年空いてしまった。なお,(4)の立ち合い・寄り・その他編で終わる予定です。 ・投げ,出し投げ 説明するまでもないような用語だが,相手の身体の内側に向かって腕を振って倒す技を投げ技という。上手でうてば上手投げ。下手でうてば下手投げになる。投げは比較的カウンターが効きやすい技で,相手が右からの下手投げをうってきたら,自らは左からの上手投げで応戦できる。この場合,当然先に仕掛けた方が有利ではあるが,膂力の差や,下手投げよりも上手投げの方が上から力がかかる関係で有利ということから,たまにカウンターの側が勝つことがあるので,「投げのうちあい」は熱戦の決着手になることが多い。 また,要は自分の腕の振りで相手の体が倒れれば「投げ」になるので,まわしに手がかかっておらずとも投げが決まるということはありうる。これは相手をつかむポイントが少ない相撲特有の現象ではなかろうか。下手がまわしにかか
昨年のものはこちら。また,朝日新聞によるまとめ・結果一覧はこちら。 以下は聴講の記録だが,大部分は昨年と解法などが変わらないため,文章短縮化のため変わらない部分は「昨年と同じ」と同じとして省略するのでご了承願いたい。 昨年はマーク模試・東大模試ともに駿台・ベネッセのものであったが,今年はマーク模試がベネッセ,東大模試が代ゼミのものになった。東大模試は一昨年まで代ゼミのものだったので,出戻りになった形になる。私自身風の噂で聞いただけなので話半分として書くが,駿台とは何やら揉めたらしく,代ゼミに戻ってきたそうだ。まあ,そもそも駿台の東大実戦は配点がおかしいので,河合の東大オープンか代ゼミの東大プレを使うのが無難ではあろう。 [解法についての教科全般の話] ・例によって,OCRで直接文章を読み取って東ロボくんに流し込む,というのは未実装。ほとんどの科目は問題文をXMLに書き下すところまでは人力。
昨年のものはこちら。また,朝日新聞の報道はこちら。 今年から協賛が代ゼミから駿台・ベネッセに代わった。代ゼミがセンター系模試を止めたためである。ベネッセのマーク模試の方が母集団が大きいので偏差値や判定への信頼性は高い。受験したのはマーク模試の全教科(社会は世界史・日本史,理科は物理で例年と同じ)。東大二次型の模試(東大実戦)は数学と世界史。今年の目玉は世界史の論述に取り組んで,割りとまともな成績を叩きだしたことにある。これは私自身激しく衝撃を受けたので,後段で詳述する。 [解法についての教科全般の話] 昨年と共通する点詳細は割愛する。 ・例によって,OCRで直接文章を読み取って東ロボくんに流し込む,というのは未実装。今回は問題文をXMLに書き下す(数学ならMathML)ところまでは人力。 ・画像処理も昨年と同じでほぼ未実装に近い状態。アノテーションを付して図表をテキストデータに変換し,自然
(1)はこちら。二ヶ月(1場所)に一度は更新するはずが,十ヶ月(5場所)ぶりになってしまった。 ・たぐり,とったり 前さばきの一種として,相手の差し手を妨害するため,差し手の腕を自らの両手でつかんでしまうことを「たぐり」と呼ぶ。そして,たぐったまま相手の腕を引っ張りこんで投げ飛ばす技を「とったり」と呼ぶ。まあこれも想像してくればわかるが,たぐり・とったりはやられた側のケガを非常に誘発しやすい。ただでさえ腕を引っ張っているところ,投げるためにひねる(ねじる)のだから,筋繊維がボロボロである。力量差があるとそのまま肘が折れる。しかし,たぐるのは高い技術力が必要で,しかもミスると相手に背を向けることになるので,そもそも力量差が無いと決まらないというジレンマ。近年のとったりの名手というと白鵬・魁皇の2人があがる。特に魁皇のとったりは破壊力が強く,不用意に左から差せば右から強烈なとったりが来て,左腕
大相撲の場所中,私はnix in desertis出張所で毎日場所の記録をつけている。が,そこで使っている相撲用語が,自分で使っていてかなり混沌としてきたため,一度自分なりに整理しておこうと思う。ついでに,相撲を見る人はそういうところで相撲を見ているんだという手引きや,NHKの実況で使われている専門用語の理解などに役立てば,幸いである。ただし,基本的には私も用語の使い方はかなり自己流であるため,そこはご了承いただきたい。 ・上手/下手 まわしの取り方の分類。相手の腕の上側(外側)を通って取った場合は上手,逆に相手の腕より下側(内側)を通って取った場合は下手になる。上手と下手にはそれぞれ特性があり,これが相撲の最大の見どころの一つであると思う。残りの話は全てここから派生する。下手は相手の内側に入るためがっちりと相手を捕えやすい。が,自身の体勢も下を向くため,投げの打ち合いになると上手に対して
・2科目受験し解答時間を倍に…センター試験で“裏技”発覚 ニュース記事なので消えてしまったときのために,重要な部分を引用。 「これまでは地理歴史の「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」と公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の中からそれぞれ各1科目を選択。理科も同様で「理科総合A、化学I」「理科総合B、生物I」「物理I、地学I」の3グループから各1科目を選ぶ方式だった。 来年は、世界史Aと同Bなど同一分野の受験は不可とした上で地歴・公民の計10科目(新たに「倫理、政治・経済」が追加)から2科目を選択できるよう変更された。理科もグループ分けをやめ、計6科目から2科目を選べるようになる。受験生に選択の幅を広げたのが特徴だ。 1科目だけ受ける場合の試験時間は60分、2科目なら130分だが、1科目目の答案用紙を回収後、2科目目の答案用紙を配布する。 だが、試験が始ま
昨年のものはこちら。そしてNHKの報道はこちら。 大体のことは昨年あと同じである上に,今年はNHKの報道がかなり詳しく報じてくれているため,今年は昨年に比べるとレポートを出す意味が薄いと思われた。なので書くべきか迷ったが,一応書いたので公開する。そういうわけで,できれば昨年のレポートと,(リンクが生きてれば)NHKの報道を見てからお読みいただければと思う。 昨年は午前の部が研究者向け発表,午後が一般向け発表という分け方で,ほぼ全科目二周したのだが,今回はそうした区分けは無く,研究者向け発表のみ。午前中が理系科目,午後が文系科目。また,前回はスライドが全部印刷されて配布されたのでレポートを書きやすかったのだが,今回は数学以外未配布である。スライドが切り替わるのが早くてメモを取り逃した箇所がいくつかあり,完璧ではない点ご了承いただきたい。受験したのは昨年同様センター型の模試で,数学のみ東大プレ
タイトルであおっておいてなんだが、私は比較的八百長容認派である。実際問題大相撲の番付というのは優勝争いが2敗圏内なのに番付を維持するには勝ち越さなければならない、しかし全体の星数は固定である、という大いなる矛盾を払っているものであり、前頭の中盤辺りのエスカレーターっぷりを見ていると、安易な手段に頼ろうとしてしまう彼らの気持ちもわからなくはないのである。ましてや大関は二場所に一場所勝ち越せばいいという他よりも緩い条件の地位とはいえ、横綱及び他の大関陣全員とあたるという条件がある以上、それも公傷制度が無い現状、ある程度譲り合いの精神が発生しないほうが不自然というものであろう。互助会も大相撲の見所の一つと言えるかもしれない。 しかし、それにも当然限度はある。果たして、魁皇の幕内戦績806勝にどれほどの価値があるだろうか。いまや魁皇でぐぐると「八百長」「8勝7敗」という検索フレーズが沸いて出てくる
アニメの感想でちらっと書いたが,私は末原さんは全くの凡人ではないと思っている。いや,「姫松の大将を務めているくらいなんだから,一般人よりも雀力強いに決まってるじゃん」という意味での凡人ではない。平たく言えば,何かしらの能力・性質を持っているのではないか,と疑っているからだ。理由はいくつかある。 まず,前出のアニメの感想で書いた通り。実は末原さんも凡人ではなくて“自覚のない妖怪”なのだとしたら,見事に話がひっくり返っておもしろいし,咲さんの怯えも納得がいく。『咲』の一つのテーマとして,積極的に楽しむことが挙げられる。で,能力に振り回され,機械的に打ってきた人たちが打ち破られてきた光景は,これまで本作ですでに繰り返されてきた。そろそろそのアンチテーゼ――無自覚な能力者,それも能力とは言いがたい,自分が必ずしも有利になるとは限らない類の性質の持ち主が登場してもいい頃だろう。これは自らが「奇幻な打
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く