広告会社重役からスタバ店員に リストラ最中の米 共感を呼ぶ回想録(産経新聞) 米最大手の広告会社重役から米コーヒーチェーン・スターバックスの店員に-。60代で思わぬ転身を果たした男性の回想録が全米で人気を集めている。2年ほど前に出版されたが、金融危機による解雇の嵐が吹き荒れる米社会で改めて共感が寄せられ、映画化も進められている。再び成功のチャンスをつかんだ男性は「もとの暮らしには戻るつもりはない」ときっぱり話している。 (中略) 白人エリート層の社会で生きてきたギル氏にとって、人種も育った環境もまるで異なる同僚と働くのは初めての経験だった。時給は約10ドル(約970円)で緑色のエプロンを最初に身につけたときこそ敗北感を感じたというが、一杯のコーヒーを通じて人に喜ばれることが「自分の喜びになっていった」という。 苦しい時代に娘から日記を書くよう勧められ、それがもとになって本が生まれた。 産経