防衛省は16日、日米同盟をめぐる発言で「政治や外交を軽視したと受け取られかねない」として注意処分を受けた、陸上自衛隊第44普通科連隊(福島市)の連隊長中沢剛1等陸佐(47)を、陸自研究本部主任研究開発官とする人事異動を決めた。発令は23日付。 防衛省は中沢1佐は連隊長を約1年間務め、異動先は同格のポストのため更迭や降格ではないとするが、省内には、指揮官職から外したとの見方がある。 中沢1佐は宮城県で2月に行われた日米共同訓練で「(日米)同盟は外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と訓示した。