小沢氏の政倫審招致問題について、民主党の枝野幸男幹事長代理は19日のNHKの番組で「代表や岡田幹事長はいろいろ考えているかもしれない」と小沢氏への離党勧告に含みを残した。 首相らが強い姿勢で臨むのは、1月召集の通常国会で野党が追及を強めることが確実だからだ。小沢氏は1月にも強制起訴される見通しで、民主党としても「政治とカネ」の問題への姿勢を示し、「小沢切り」で政権浮揚を図る狙いもあるとみられる。ただ、処分に踏み切れば小沢氏支持勢力の反発で、党内の混乱が深まるのは必至だ。 民主党の倫理規則は、政治資金規正法違反や党の重要決定への違背があれば、党常任幹事会の判断で処分するとしている。首相は政倫審への出席拒否と強制起訴を理由に処分は可能と見る一方、「小沢氏の離党に同調する議員は少ない」と読んでいるようだ。