現行指導要領で大幅な改訂があった「外国語」の現場での実態と結果の検証をするべきだと主張する神奈川大の久保野教授=撮影:秦さわみ 現行の学習指導要領では、小学3、4年生に「外国語活動」が前倒しされ、5、6年生では「外国語」が教科化されたほか、中学校と高校でも英語の学習内容が大幅に改訂された。「次期学習指導要領 私の提言」第6回は、2009年告示の高校学習指導要領(外国語)の作成協力者を務め、中学校・高校の検定教科書の執筆にも関わっている神奈川大学の久保野雅史教授に、現行の学習指導要領の課題と、今後の進むべき道について聞いた。久保野教授は現行の学習指導要領により、中学校で習う英語が極端に難化し、学力が二極化するなど、学校での英語教育は破綻の危機に瀕していると警告。文部科学省に対して今回の改訂の結果をきちんと検証し、次期学習指導要領に生かすべきだと訴える。 現行学習指導要領で急激に難化した英語―