イングリッシュ・ブレックファスト@ロンドン 英国はつくづく朝食の存在感が大きい国だと思う。中でも「イングリッシュ・ブレックファスト」。日本語に訳せば「イギリス(イングランド)の朝食」あるいは「英国の朝食」だ。国名を冠した料理というのは、欧州を例に思いつくだけでも、フレンチトースト、ジャーマンポテト、スパニッシュオムレツなどほかにも例がある。でも、「朝食」という大分類に国名つきというあり方に、「これが朝食というものだ」と言わんばかりの確信のようなものを感じてしまう。 「イングランドでよい食事をしたかったら、3食とも朝食をとるべきだ」。小説「月と6ペンス」などの作家、サマセット・モーム(1874~1965)が残した言葉だ。ただし、皮肉屋だったモームのこと、おそらくはストレートに朝食をたたえたのではなく、昼食や夕食のまずさを逆説的に表現したのだろう。 英国の名誉のために付け加えておくと、モームの
![(地球を食べる)古くて新しい伝統「英国の朝食」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d36922af01d47619ff488e90b8a05dc3d746b536/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20150519004202_comm.jpg)