マーク・トウェインの未発表原稿を元にした物語『さらわれたオレオマーガリン王子』の刊行に先立って、早稲田大学教授の石原剛さんがエッセイをよせてくださいました。『マーク・トウェインと日本』(彩流社)を出版するなど、トウェインを中心としたアメリカ文学を研究している石原さんによる、トウェイン作品の魅力が伝わるエッセイをお楽しみください。 石原 剛 みなさんは「マーク・トウェイン」という名前を聞いたことがありますか? 『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』を書いた人、といえばいかがでしょう? トウェインといえば、いまから100年以上前に大活躍したアメリカを代表する作家。大変な人気者でした。いや、「でした」というのは間違いかもしれません。なぜなら、長い時を超えて、いまでもアメリカでは、子どもからおとなまで分けへだて無く愛されている作家、それがマーク・トウェインなのですから。 彼は、
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