2019年2月10日のブックマーク (3件)

  • 特別エッセイ|石原剛さん「いまを生きるマーク・トウェイン」〜『さらわれたオレオマーガリン王子』刊行によせて|ふくふく本棚|福音館書店公式Webマガジン

    マーク・トウェインの未発表原稿を元にした物語『さらわれたオレオマーガリン王子』の刊行に先立って、早稲田大学教授の石原剛さんがエッセイをよせてくださいました。『マーク・トウェインと日』(彩流社)を出版するなど、トウェインを中心としたアメリカ文学を研究している石原さんによる、トウェイン作品の魅力が伝わるエッセイをお楽しみください。 石原 剛 みなさんは「マーク・トウェイン」という名前を聞いたことがありますか? 『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』を書いた人、といえばいかがでしょう? トウェインといえば、いまから100年以上前に大活躍したアメリカを代表する作家。大変な人気者でした。いや、「でした」というのは間違いかもしれません。なぜなら、長い時を超えて、いまでもアメリカでは、子どもからおとなまで分けへだて無く愛されている作家、それがマーク・トウェインなのですから。 彼は、

    特別エッセイ|石原剛さん「いまを生きるマーク・トウェイン」〜『さらわれたオレオマーガリン王子』刊行によせて|ふくふく本棚|福音館書店公式Webマガジン
  • 今月の新刊エッセイ|朽木祥さん『バレエシューズ』|ふくふく本棚|福音館書店公式Webマガジン

    今回ご紹介するのは、2月の新刊『バレエシューズ』。ある変わり者の学者の家庭に引き取られた三人の少女が、自らの生きる道を模索しつつ成長してゆく様子を生き生きと描いた物語です。1936年にイギリスで刊行されて以来、世界中で愛され、翻訳されてきたこの名作児童文学を、このたび福音館から、完訳版でお届けすることになりました。エッセイでは、訳者の朽木祥さんが、自身のイギリスでの下宿生活の思い出とともに、書の魅力を語ってくださいました。 少女たちに会えるところ朽木 祥 物語のなかで大好きになった友だちは、いつまでも心に住んでいるものです。幼い日や若い日にめぐりあっていたら、なおさら忘れがたいことでしょう。 『バレエシューズ』のなかにも、『ピーターラビットのおはなし』にまつわる素敵な場面があります。 「文学を教えるようなえらい人には、ピーターラビットなんて、つまらないんじゃないかと思ってた」とポーリィン

    今月の新刊エッセイ|朽木祥さん『バレエシューズ』|ふくふく本棚|福音館書店公式Webマガジン
  • 「クイーン」と「シェイクスピア」の共通点から考える、何が金や人気を生むのか | 文春オンライン

    クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、この原稿を書いている1月末時点で既に日国内での公開開始から12週目であるにもかかわらず、週ごとの国内興行収入で第3位だ。世界興収は880億円を超え、音楽家の伝記映画としては世界で最も稼いだ映画になった。クイーンに対する熱狂はとどまるところを知らない。 いかにしてクイーンやシェイクスピアは「正典」となったのか 芸術の世界で広く価値があると認められ、押さえておかなければならない古典として権威を獲得した作品を、もともとは聖書研究などで使われていた言葉を転用して「正典」(カノン、canon)と呼ぶ。 たとえば英文学なら、近世の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲が代表的な正典だし、ロックの文脈ではクイーンがまさに正典だ。ロックに正典とか権威といった考えを持ち込むのをいやがる人もいるが、事実上クイーンはビートルズやレッド・ツェッペリンと同様、ロック

    「クイーン」と「シェイクスピア」の共通点から考える、何が金や人気を生むのか | 文春オンライン
    saebou
    saebou 2019/02/10
    クイーンとシェイクスピアを手がかりに、芸術の正典化、受容、マーケティングを考えました。基本、人文学や芸術はもうからないみたいな考え方に対する異議申し立てです。